バーボン

【ジャック ダニエル】の評価!

satoimotaro

おなじみのジャック ダニエルを丁寧に飲んでみよう

サトイモの感想:うんうんバランス良しのバーボン!

好き度:6/10

コスパ:7/10 参考価格¥2500円前後 

おススメする人
  • バーボン系で間違いないやつをお探しの方
  • ロックで渋くきめたい方

香り:バニラ、ウッディ、のり、蜂蜜

味わい:意外に濃厚、甘いがワイルドな味わい、スパイシーさも、柑橘のフルーティさがアクセントに

ロック一択!バランスよくまとまり、めちゃスムーズに

ストレートでは少しもったり甘さがしつこい感じだが、ロックで少しづつとけていく氷とともに飲むと、キリっとシャープさがちょうどいいバランスにしてくれる

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バーボン、ついにはまるか!?

ジャックダニエル蒸留所について

参照:世界のウィスキー図鑑 デイブ・ブルーム:著

「アイコニック」は飲料業界でやたらと使われる言葉だが、時にはうなずけるケースもある。

最近では「ジャックダニエル」がその一つだ。

モノクロラベルが貼られた四角いボトルはあまりにも有名だ。

多くのロックスターが握りしめたボトルは快楽主義者の反逆と、田舎の小さな町の良さ、両方のシンボルとなった。

ブランドの構築術は「ジャックダニエル」から始まったのである。

ジャックダニエル蒸留所の創設に至るまでの話は折り紙付きの伝説である。

1846年ごろ、テネシー州にうまれたジャック・ダニエルは子供のころ、いじわるな継母と喧嘩して家をとびだし、「おじさん」と一緒に住むようになった。

14才になると小売店経営と説教師を兼任するダン・コールの手伝いを始めた。

コールはラウスクリークで蒸留所も営んでいたが南北戦争に出征することになり、その間にジャックがニアレスト・グリーンからウィスキー造りの技術を教わった。

1865年にジャックがラウスクリークを後にするとき(おそらくこのころはマーケティング能力を備えていたのだろう)、グリーンの息子ジョージとエリが同行した。

ジャックはリンチバーグの外れにあるケイブスプリングスのイートン蒸留所を借り受けた。

リンカーンカウンティ・メロウイングプロセスはここで生まれたということになっている(当時リンチバーグはリンカーン群だった)。

「独自の個性はこの水から始まります」とジャックダニエルのマスターディスティラー、ジェフ・アーネットは言う。

「1年を通して13℃と変わらず、ミネラルと栄養分が含まれています。それが蒸留所の特徴の一部になっているんです。違う水を使ったら特徴も変わるでしょうね」

声が反響する涼しい洞窟から湧き出る水は、ライ麦の割合が低いマッシュビルに加えられる。

ライ麦を抑えるのはスピリッツの仕上がりにピリッとした辛味が出ないようにするためだ。

バックセットを加えたマッシュは蒸留所独自の酵母によって発酵させる。

蒸留は銅製スチルで行われ、ダブラーによって140プルーフ(アルコール濃度70%)のホワイトドッグを得る。

さらにテネシーウィスキーと呼ばれるには絶対に必要な、3mの高さに積んだサトウカエデの炭で濾過するチャコール・メロウィングという処理を施す

そもそもなぜテネシー・ウィスキーはメロウィングを施されたのだろうか?

「その昔、ジャックが製造過程でコントロールしきれなくて、メロウィングによって取り除くことができた物質があったのではと思います」アーネットは言う。

「メロウィングで品質が安定して、身近に成長の早いサトウカエデがあった。彼はいろいろなことをごく現実的な理由で行ったんですよ」

「スチルからでるホワイトドッグの味を見ると渋みがあるのですが、メロウィング後は口あたりが違います。クリーンでライトになっているんです」

彼は付け加える「技術的にいえばジャックが突き当たった問題は解決済みです。でもメロウィングしなければ風味は変わってしまいますから」

そんなにメリットが大きいなら、なぜもっとメロウィングは広がらないのだろう?

「費用がかさむんですよ!ここには72個のバットがありますが、それぞれ6ヵ月ごとに炭を交換しなければいけないんです。年に百万ドルかかります」

「ジャックダニエル」について知れば知るほど、炭にしてもバレルにしても木材が重要なのだと気づかされる。

「自社用のバレルを作っています」アーネットは教えてくれた。

「専任の木材バイヤー、独自の乾燥工程、独自のトースティングプロセスを持っているんです。全てがあいまって複雑な性質をもたらし、「ジャック」だとすぐにわかるトースティな甘みが生まれます」

昔から変わらないCMーパーティ好きで悪評高いジャックの一面は露ほども出さないがーからはスリーピーホロウの小規模な蒸留所をイメージするだろう。

しかし大きな間違いだ。

工場は大規模で、エクスプレッションは3つあるが材料は同じなのである。

最近になってこれに多少のラインナップが加わった。

風味を添えた「テネシーハニー」「テネシーファイヤー」、アーネットによる熟成させていない「テネシーライ」である。

さらにジャックダニエルの愛飲家でも指折りの著名人へのオマージュとして造られた「シナトラ・セレクト」にはホワイトドッグが触れる樽材の表面積を増やすため拡張工事が進行中だが、もしかして次のリリースはとっくに評価されてしかるべき人物、ニアレスト・グリーンへのオマージュだろうか?

まとめ

ジャックコークがだめだったので、久しぶりに本家に戻るかと、飲んだんです。

バーボン系で先回のワイルドターキーに続き、サトイモのバーボン苦手がなくなりつつあります。

まだまだ、それぞれの個性や特性を詳細にとらえきれていないんですが、今回もバランスよしの好きな人は好きなんだろうなぁ、という感想。

ストレートよりも、ロック!キリっとシャープさがちょうどいいバランスに。

ジャックダニエルは厳密にはバーボンではなく、テネシーウィスキーという部類に入れられるそう。

製法へのこだわりと、見たらすぐにわかるシンプルで個性的なボトルデザインが老舗感たっぷりでよいですね。

ではでは今日も夜な夜な琥珀色、また!

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コロナ禍で沼にはまる。蒸留所の歴史やボトルに込められた情熱に想いを馳せながら夜な夜な琥珀色を求めて旅を続けています。