30年を私なんかが評価してもよいのかしら…むちゃ楽しみ!
サトイモの感想:こ、これが30年なのか!!
好き度:9/10
コスパ:8/10 参考価格¥40000円(並行輸入品)(30年の年数を考えると安い、他の30年物に比べると安い、マニア以外から見たら高い)
・バランタインものがとにかく好きな方
・30年の長熟ものを他に比べお安く飲んでみたい方
香り:思ったほど強くないがリッチ、フルーティで甘くエステリー、濃厚なハチミツ、プルーン、熟したレーズン
グラスの余韻は杏!
味わい:スムーズ、ふくよかで円みを帯びた熟成の味わい、濃厚でしっかりとした麦感、やはりバランタイン年数ものに通じるフルーティさと華やかさ、ハチミツ、シナモン、基本上品な甘さだが樽由来の複雑さ、渋み、苦みもあり、でもえぐみやネガティブな要素は皆無、スパイシーさも、わずかなピート、余韻は驚くほど長い、バランスが素晴らしい…
数滴の加水で味わいの輪郭がはっきりして感動…
約32種類のモルト原酒と約5種類のグレーン原酒がブレンドされているブレンデッドウイスキー
箱が異常に豪華…
バランタインについて
1822年、13歳のジョージ・バランタインはエディンバラで食料品とワイン、ウイスキー類を扱う商人アンドリュー・ハンターのもとに年期奉公の修行に出る。
ジョージが奉公修行に出た翌年、ウイスキー蒸留認可制度により、密造時代は終焉を迎え、1824年には新しく認可を受けた蒸留所が次々と誕生していく。
1827年、ジョージ・バランタインは徒弟奉公を終え、エディンバラのカウゲートに小さな食料品店を開いた。
サービスと品質のよさでバランタイン社の商売は繁盛する。
1853年、エディンバラでウイスキー商を営むアンドリュー・アッシャーが、熟成期間の異なるさまざまなモルトウイスキーを混ぜ合わせたヴァッテド・モルトウイスキーを製造。
アッシャーの友人であったジョージ・バランタインは、この発見と彼の苦心談に閃き、グレーンウイスキーとモルトウイスキーを混ぜ合わせブレンドの技術を磨き始めた。
ジョージ・バランタインは長男であるアーチボルトに商売を任せ、ウイスキーのブレンディングに打ち込むためにグラスゴーへ移り住む。
世間ではブランデーを製造するためのワインの原料となるブドウが凶作となり、高級蒸留酒に飢えた上流階級の人々がブレンデット・スコッチに殺到した。
ジョージはグラスゴーでウイスキーの卸売りを軌道に乗せ、また、専門の知識を傾けて独自のブレンデット・スコッチの完成を目指した。これがのちのバランタイン17年の礎となる。
1895年、ジョージ2世が父親から事業を引き継ぐその年、ヴィクトリア女王がグラスゴーを訪れ、バランタイン社に王室御用達の称号を授与したのである。
1910年、バランタイン社はバランタイン・ファイネストを発売。
1937年、マスターブレンダーのジョージ・ロバートソンによってバランタイン17年は生み出された。
時は、ジョージ・バランタインがこの世を去って約50年の月日が経とうとしていた。
今から約80年前につくられたバランタイン17年の極秘レシピは、現在に至るまでほとんど変わっていない。
1938年、バランタイン社はブレンディングに必要なグレーンウイスキーを製造するための蒸留所をダンバートンに建設する。
敷地内には、小さなモルトウイスキー蒸留所や広大な貯蔵庫、そしてブレンディングやボトリングのための工場が併設された。
1950年代初頭、海外出張した日本のビジネスマンが17年を土産として持ち帰り、その評判が高まっていた。
1986年、バランタイン社のウイスキー販売量が世界第3位となる。
バランタイン社のある一人は「味が落ちずに、これほど変化に対応することができるのは、飛び抜けて良質なウイスキーだけなんだ」と語る。
まとめ
まさか、こんな日が来るとは…
2年前までは¥3000円のシングルモルトですら躊躇していたのに…
30年、一言でいうなら
「繊細さの極み」
悪く言うなら
「無個性」
まだ味の違いがわからない人、シングルモルト一本やりの人、ブレンデッドなんて邪道だ、なんて人は絶対に飲まないでください!
サトイモは、ジョニーウォーカー・シリーズが最近の流行りで、ブレンデッドを気に入って飲んでいるので、そのサイクルの中でバッチリはまりました!
もちろん、ジョニーウォーカー系とは全く違う味わいですが。
ジョニーウォーカーはフルーティ・スモーキー、バランタインはフルーティ・エステリーといった違いでしょうか。
今回の30年物は、旅の一つの終着点といえます。
ちょっと感動ですねぇ……
それでも旅は続きます、まだまだ未知のウィスキーを求めて…
ではでは今日も夜な夜な琥珀色、また!