スコッチ

【グレンファークラス10年】のレビュー!

satoimotaro

オフィシャルの中では一番熟成短いけど、どうだろう?

サトイモの感想芳醇シェリ~でコスパ最高!

好き度:8/10

コスパ:9/10 参考価格¥3500円前後

おススメする人
  • シェリー系入に門したい方
  • コスパの良いシェリーフルーツ系をお求めの方

香り:レーズン、べっこう飴、はちみつ、芳醇なフルーティさとフローラル感がリッチ

味わいすっきりスムーズだが味わいはしっかり、変な言い方だがフレッシュなレーズン、樽由来の渋み、スパイシーさもあり意外に複雑

ストレート、少しの加水で広がりが半端ない!

少しの加水一択!

ハイボール、ロックは相応によい

satoimotaro

テンションあがる~

グレンファークラス蒸留所について

参照:スコッチウィスキー・トレイル (2016)

  :世界のウィスキー図鑑 デイブ・ブルーム:著

  • 年間生産量:340万ℓ
  • 主なブレンド先:アイル・オブ・スカイ

ヘビーとライト古さと新しさという対立する概念はスペイサイド全土に浸透している

この概念が最も顕著にみられるのがベンリネス山の麓だ。

カードゥ蒸留所から南に数キロ、山の麓の斜面近くにあるのがグレンファークラス蒸留所だ。

ここで生まれるヘビーで甘く、重々しいニューメイクは、すぐに前者の味わいのグループに区別できる。

グレンファークラスを味わうと、まるで口中で過去が凝結し、永久に消えないような感覚を覚える。

商業的な必要性から、ウィスキーは様々な方向転換を強いられてきたが、グレンファークラスは深く根を下ろしてずっと変わらない

とはいえスペイサイド最大のサイズを誇るスチルは、一見するとライトなスタイルを造っているのだろうと思わせる。

この蒸留所のニューメイクから感じる深みの秘密は、まさにそのスチルの下部で赤赤と燃える炎にある。

1981年に蒸気の加熱を試してみたんだ」とジョージ・グラントは語る。

彼の一族は6代にわたって蒸留所を所有してきた。

「だが3週間後には使うのをやめて直火に戻したよ。蒸気のほうが安上がりかもしれないが、スピリッツの味が平板になってしまうんだ。われわれが作りたいのは、50年間熟成させられるような重みのあるスピリッツだからね。」

さらに、熟成の場所も影響を与える。

グレンファークラスのウィスキーは全てダンネージ(天井が低くスレート屋根、土の床)とよばれる貯蔵庫で熟成される。

最近ではスコットランドの他の場所にスピリッツを輸送して、パレットにのせて、あるいはラック式貯蔵庫で貯蔵する場合が多い。

もしもウィスキーの個性は細かいようおの積み重ねが全てだとすれば、わずかな温度の変化も影響をもたらすのだろうか。

グラントはそう信じている。

パレット貯蔵庫の内部は温度差が激しいんだ。実質的にはブリキの倉庫にすぎないから、どうして熟成サイクルに影響してしまう。ここでは年間のロスはわずか0.05%だが、どこかのパレット貯蔵庫では5%もロスが生じた。業界の平均は2%だ。ここではウィスキーが蒸発せずにゆっくり酸化していくので、熟成に違いがでるんだ。」

ベンリネス山の麓にある貯蔵庫に吹き付けるsnell(身を切るような)風は、この地の微気候と見なされている。

これはこの土地特有の効果であり、グレンファークラスではまるで、フランスのブルゴーニュ地方のような手法でウィスキー作りが行われている。

自分の土地をよく知り、土地が与えるものを受け入れるのだ。

樽材のタイプはグレファークラスのスタイルを生むうえで重要な役割を果たす。

主に使うのはファーストフィルのシェリー樽(ホセ・ミゲル・マルティン・ワイナリーの樽)で、ファーストフィルのバーボン樽は使わない。

グレンファークラスはシェリー樽と相性がいいというだけでなく、シェリー樽を必要としオークと結びついてその力を吸収するのだ。

スコッチウィスキーの蒸留所で、これほど血統が続いている一族はほとんどない。

グラント家はさながら土地と精神的に結びついているかのようだ。

「われわれが揺ぎなく続いてきた」グラントは言う。

誰の要求にもこたえる必要がないから、自分たちのやり方を通すことができるんだ。何しろ6世代も続いてきたのだから、他のたいていの蒸留所よりも有利な立場にいる。他の人々は銀行にお金を預けるか手持ちのお金を持っているが、われわれには両方がある。不況を経験するのはこれで22回目だよ。われわれは身の丈に合うだけのものを造るという教訓を学んできたし、そのためにお金を借りる事なんて絶対にしないんだ。」

まとめ

某ユーチューバーさんがグレンファークラスは、熟成年数が12年以上じゃないと美味しくない的なことを言っていたので、恐る恐る飲んだのですが、、、

美味いやないかい!

同じ価格帯のシェリー系では結構、群を抜く美味さやないかい!

嬉しい驚きがありました。

しかし、ウィスキーの高騰も笑えなくなってきましたね…

2年前には12年ものも¥3500~4000前後で買えたのに、今では10年ものがそのお値段…

どうにかならんか…

ではでは今日も夜な夜な琥珀色、また!

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コロナ禍で沼にはまる。蒸留所の歴史やボトルに込められた情熱に想いを馳せながら夜な夜な琥珀色を求めて旅を続けています。