ローヤル12年黒ラベル:サトイモの感想:極甘シェリー!
好き度:8/10
コスパ:10/10
- ブランデーやシェリーワインが好きな甘口をお求めの方
- 時代を感じたい方
- 山崎12年を飲みたいけど高すぎて買えない方
度数:43%
香り:どっしりシェリー、甘く、華やかで、熟したぶどう、柑橘の香り、スパイシーさも
味わい:スムーズ、香りと同じくウィスキーとは思えないブランデー?葡萄感、ネガティブな渋みや苦みは感じないが、若干のウッディ、ビターさ、カカオ感
ちょっとの加水で香りと華やかさがさらに加速
オン・ザ・ロックでまろやかさと味わいが増す
- ローヤル12年黒ラベルについて
発売されていたのは1997年~2007年。
ちょうどウイスキー業界全体が「冬の時代」や「ウイスキー氷河期」と呼ばれていたときと合致。
しかしその頃のウイスキーには原酒が贅沢に配合されていたため、高品質の高級ウイスキーが目白押しだった時代でもありました。
- 裏ラベルの紹介
「ローヤル」はサントリー初代ブレンダー鳥井信治郎・最後の名作として1960年に登場。瓶型は漢字の酉(酒の器)、栓は鳥居をかたどりました。日本の四季を重ねて12年。まさに十二単(ひとえ)のように、華やかで鮮やかな芳香、円やかで豊かなコクが特徴です。
ローヤル金枠響マーク:サトイモの感想:え!?12年と同じクオリティ!!
好き度、コスパ、おススメする人、おススメの飲み方がほぼかぶるので省略します!
販売年数はおそらく10年ほど違うが、それほど、毛色が似ている。
度数:43%
旧ラベルのレビューは、12年黒ラベルとの比較でいきたいと思います。
香り:黒ラベルがシャープさも伴うのに対し、こちらのローヤルはさらにシェリー感の甘みが際立つ、12年黒ラベルに感じた柑橘感はない
味わい:黒ラベルと同じ系統、甘口、シェリー樽由来で人によっては好みがわかれるタンニン感、渋みも全くない。。ひたすら甘い、これはウィスキー?と思わせるほどスムーズ、43度のアルコール感は全く感じられない
- ローヤル金枠響マークについて
ローヤルの歴史は1960年にさかのぼります。
1960年から発売されて、何度もラベルチェンジと味わいの修正が行われてきました。
1989年までは酒税法で、品質により特級、1級、2級などの表記が求められていました。
このオールドボトルは、1989年以降に発売されて出回ったものになります。
1990年代の商品と考えると、20-30年も前のものになります。
裏ラベルの紹介でもわかるように、山崎15年をつかわれていたものすごく贅沢な、今では考えられないボトルになります!
・裏ラベルの紹介
最初に香り立つのは、山崎15年モルトの華やかな芳香です。そしてそれに共鳴して響きあう、20種類の熟成モルトの交響楽。やわらかな口あたり、豊かな味わい、日本の風土に磨かれた高品質のウィスキーです。
感想
シングルモルトと同じほどに個性が際立つ、ブレンデッドとは思えない…すごいボトルたちでした。。
現行のうっすらシェリー感を増し増しにした感じです。
たまたま最近のウィスキペディアでサントリー、山崎蒸留所が扱われていました。
形の異なるポットスチル、発酵時に使うステンレスタイプと木槽、様々な種類の樽、数か所の熟成庫と、味わいの異なる原酒づくりで、ブレンドの複層感、豊かさの秘訣を紹介されていました。
ウィスキペディアまとめはこちら↓
ウィスキペディア35話 サントリー国産ウィスキーの歴史
ウィスキペディア33,34話 山崎蒸留所について
高品質な味わいのウィスキーを生みだし続けるために、蒸留所の努力と挑戦があったんだなぁ、と改めて感動しました!
サントリーは日本人の口に合うウィスキーづくりを目指していたといいます。
そうした歴史を考えると、日本高度成長期、おじさま方の飲み方、水割り、ロックに合うように作られたのでしょうか?
なんだか、タイムトラベルした気分、、、
サトイモとしては珍しくこの2本は、ロックでしか飲んでません(驚)
しかも、すいすいいくのでレビュー前に、あっというまに飲み進めてしましました。
旧ボトルのほうはもう半分、、(泣)
時代を感じさせるウィスキー。。
ちびちびいきます。。
歴史をつまみに今日も夜な夜な琥珀色、ではまた!