スコッチ

【ロイヤルロッホナガー12年】のレビュー!

satoimotaro

なんか渋いデザインのボトルやね…

サトイモの感想:イメージと違い、華やかいろんなフルーティ

好き度:8/10

試してみる価値度:9/10 参考価格¥4500円前後 (24/8) 

おススメする人
  • 熟した系のフルーティを味わいたい方
  • ライトで飲み疲れしないウィスキーをお求めの方

香り:パッションフルーツ、洋ナシ、シトラス、メープルシロップ、シナモン、赤いフルーツ、焦がしたザラメ糖

味わい:ライトスムース、フルーティでハチミツ、すーっと喉を通る、驚くほどアルコール感がない、ウッディさはあるがスパイシーさはない、ライトながら明確にあるなしがわかる面白い1本

ハイボール 南国フルーツ同時に葡萄もしっかり感じる、フルーティの広がりが冴える素晴らしさ

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地味に見えて確かな味わい!

ロイヤルロッホナガー蒸留所について

参照:世界のウィスキー図鑑 デイブ・ブルーム:著

   スコッチウィスキートレイル 蒸留所に行こう! 高橋矩彦/編集

  • 年間生産量:50万ℓ
  • 主なブレンド先:Windsor (Diageo Korea)

ムーランからグレンシー峠を越えて北に1時間ほど行ったディー川沿いのディーサイドにある。

緑濃く深い森と、王室ゆかりの整然とした街に来た訪問者は、中産階級の人々の町だと勘違いしがちだが、ここはずっと隠里だった。

高い山を通る道のおかげで、家畜商人は家畜を放牧させるときも市場に連れていくときも難なく移動ができた。

そして密造者たちもスペイサイド以南やディーサイドの密造所への行き来にこの道を使った。

ビクトリア女王とアルバート公は、この地域の隠れ家的な雰囲気が気に入ってバルモラル城を購入した。

その後、愛する夫を失った女王が喪に服して引きこもったのも、この城だった。

周囲の田園には洒落た山荘、仮小屋と避難小屋そして古い蒸留所が散在している。

ひっそりとして外界から閉ざされた風景は、訪れる人をたちまち夢中にさせるだろう。

しかし見た目と同じものは何一つない。

ディーサイドの上流に建てられた最初の蒸留所は、ジェームズ・ロバートソンが所有していたが、自身も密造者だった彼が蒸留免許を得て、クラシ―の川沿いに蒸留所を建てた時、他の密造者たちによって焼き払われたという。

ロイヤルロッホナガーは1845年には創建されていた。

ロイヤルの称号を許されたのは、ビクトリア女王がここのウィスキーを気に入って、クラレットを数滴たらして飲むのを好んだためだ。

この地域の自然を考えると、それも当然だろう。

蒸留所はディー川上流の小さな丘にぽつんと建ち、地元で採れた花崗岩の雲母の粒と長石からなる厚い壁が雨上がりの陽光に輝いている。

ロイヤルロッホナガーはディアジオ社が所有する蒸留所でも最小規模の蒸留所で、2基の小さなスチルとワームタブを見ると、きっとヘビースタイルの蒸留所だと思うことだろう。

しかしここはグレンエルギンのように、設備が本来と逆の働きをする蒸留所であり、銅とスピリッツを過剰に長い時間接触させる技術が使われている。

工程はゆっくりと行われる。

スチルは週に2回運転するだけで、次の蒸溜をする前にスチルを休ませて若返らせる。

ワームタブは、やはり銅の働きを高めるために保温される。

硫黄分が強くなるはずのスピリッツはグラッシーになるが、ロッホナガー本来の特徴からいえば、このグラッシー感は草というよりもドライで、蒸留所の場所の雰囲気がひそかに表れている。

そして(どうしても見落とされがちだが)しっかりとしたミドルパレットは、長期の熟成に適していることを示している。

ディーサイドの上流には、見た目と同じものは何ひとつないのだ。

まとめ

地味な見た目に騙されました!

これまたうまい!

ライトだけどしっかり味わいがある。

なので飲み疲れしなくて、ゆっくり、ずーっと味わえる。

バランスのよいスペイサイド寄りのボトルといった印象。

小さな蒸留所ということもあって、12年以外のオフィシャルボトルを見たことないのですね。

ボトラーズで出てるのかなぁ。そうだと気になりますねぇ。

ではでは今日も夜な夜な琥珀色また!

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コロナ禍で沼にはまる。蒸留所の歴史やボトルに込められた情熱に想いを馳せながら夜な夜な琥珀色を求めて旅を続けています。