ローランドの実力はいかに!?
サトイモの感想:ライトで上品トロピカル!
好き度:9/10
コスパ:7/10 参考価格¥5000円(22/10→24/4 ほぼ変わらず)
- グレンリベット、スペイバーンなどが好きな方
- ライトながらトロピカルなフルーティさも味わいたい方
- 飲み疲れしない食前酒を求めている方
香り:ハチミツ、柑橘とりんごの爽やかさ甘酸っぱさ、フローラル感、シナモン、
グラスの余韻にトロピカル要素も
味わい:ライトスムーズ、フルーティで甘く、樽の渋み、ドライでスパイシーさも
ライトで優雅なウイスキーだねぇ
グレンキンチー蒸留所について
参照:世界のウィスキー図鑑 デイブ・ブルーム:著
- 主なブレンド先:ヘイグ、ジョニーウォーカー・レッドラベル、ジョニーウォーカー・ブラックラベル、ディンプル
- 年間生産量:250万ℓ
ウィスキーの視点で考えると、もしも蒸留所が散在していなかったらローランドには何もない。
グレンキンチーは耕作に適した農業地帯にあるため、1825年の創建当時も原材料にほとんどこと欠かなかったであろう。
土地の所有者はデキンチー一族だった。(キンチーの由来となった)
蒸留所は1890年代に建て直され、現在では堅実なブルジョワらしい高潔な雰囲気が漂っている。
背の高い建物はがっしりとしたレンガ造りで、蒸留所の繁栄と作り手の確かな意志が伝わってくる。
ここはまさにウィスキーを、大量のウィスキーを作るために建てられた場所だ。
となれば、スチルハウスに入って巨大な一組のポットスチルを目にしてもほとんど驚かないはずだ。
ウォッシュスチルはスコッチウイスキーでは最大の3万2千リットルもの容量をほこる。
需要が増えるにつれて、スチルが大型化し、スチルの大型化にともなってウイスキーのスタイルもヘビーからライトに変わった。
ローランドの穏やかなウイスキーが作られる理由は環境とは無関係で、結局は市場原理によるものなのだ。
ダルウィニーやスペイバーン、アンノックと同じように、グレンキンチーはライトな熟成を見せるスピリッツだ。
最初は硫黄分が強く感じられるが、他の蒸留所のように、肝心なのはその奥底に横たわる要素である。
最近は標準的なボトルの特徴が変わってきており、10年ボトルにはときおり野菜っぽい硫黄分が感じられたが、12年ボトルは順調に進化したと見え、2年のうちに重みが加わって完全に熟成した特徴が生まれている。
まとめ
ローランドのイメージは地味、かと思っていましたが、ライトながらフルーティ系で非常にバランスがよく美味しかったです。
飲み疲れがなく優しい甘みと果実感の余韻が素晴らしい。
ローランドのウィスキーは多くの人から見過ごされていて、地位向上を目指して奮闘中だそうです。
アイリッシュに通づるものがありますね…
お次のローランドはどこにしようか?
では今日も夜な夜な琥珀色、また!