あまり聞かない地味な佇まいだが…
サトイモの感想:柑橘と麦のいいとこどり!
好き度:8/10
コスパ:7/10 参考価格¥5000円前後
- グレンモ―レンジが好きでさらにナッティが好きな方
- スペイサイドの地味だが隠れた銘酒をお探しの方
香り:甘くフルーティ、シェリー、オレンジ、キャラメル
味わい:意外に麦感が強くナッティ、その後葡萄が前面にでてくる、余韻はスパイシー
ハイボール:華やかフルーティが立つ!柑橘とソーダの爽やかさが合い素晴らしい!
ロックも美味い、香りがぶれず、甘さが広がり、冷えてキリっとシャープさがでてスムーズ
スペイサイドの柑橘系はいいよねぇぇ
蒸留所について
参照:スコッチウィスキー・トレイル (2016)
:世界のウィスキー図鑑 デイブ・ブルーム:著
- 年間生産量:140万ℓ
- 主なブレンド先:J&B
ノッカンドゥは紛れもなくライトなウィスキーだ。
実は1960年代に登場した、新たな味を求める先駆者の基幹要因の一員である。
この蒸留所では濁ったウォートを短時間発酵させており、モルティな特徴の強さを持つニューメイクが生まれる。
その結果、オーク樽との接触をほんのささやき程度も抑える必要があり、ざらついた味わいにいくらか甘みを加える程度にしておく。
クラガンモアを創業したジョン・スミスと同様に、ノッカンドゥの創業者ジョン・トンプソンも鉄道をフルに活用するためにこの地に蒸留所を建てた。
しかし、スミスの時代とは事情が変わっていた。
ノッカンドゥが建てられた1890年にはブレンデッドウィスキーが優勢となり、ブレンダーたちの仕事は、どんなスタイルが好まれるかを探り当てることだった。
初期の蒸留家が、自分の個性と好みの延長線上にウィスキーをとらえ、かなりの程度まで自由に自分の作りたいものを作っていたとすれば、19世紀終盤には、より現実的なビジネス志向が台頭するようになったのだ。
蒸留所はブレンダーが要求するものを作り、ブレンダーは一般消費者が何を飲みたがっているのかを認識する必要があった。
19世紀に起こった蒸留所設立のブーム最後の波にのって生まれた蒸留所が示しているのは、スコッチウィスキーの枠が広がるのと同時に拡大する一方のフレーバーに対して、ブレンデッドウィスキーの味を適合する必要性だ。
1904年、ノッカンドゥ蒸留所はギルビー社の傘下に入り、ロンドンに拠点をおくブレンダーに、デリケートなスタイルのスペイサイド産ウィスキーを供給する一員となった。
やがて、市場で最も繊細な風味のJ&B(ジャステリーニ&ブルックス)のメインの原酒を作るようになり、禁酒法時代のアメリカのライトな嗜好に合わせてブレンドされるようになっていった。
まとめ
スペイサイド、いろいろ飲んできた気がしますが、シェリー系、柑橘系、リンゴ系などなど
フルーティでフローラルなウィスキーの宝庫ですねぇ。
1本、1本に個性があり不思議です…
今回のノッカンドゥも、地味だが確かに個性が光る逸品でした。
スペイサイドも、なんだかんだで奥が深い…
王道の旅も続きそうです。
ではでは今日も夜な夜な琥珀色、また!