スコッチ

【グレンギリー12年】の評価!

satoimotaro

GARIOCHで、ギリ―って読むんだね…

サトイモの感想:うわぁフルーティうまぁ…

好き度:9/10

試してみる価値度:8/10 参考価格¥7000~8000円前後

おススメする人
  • 純粋にフルーティ、フローラルの王道を飲みたい方
  • ハイランドの老舗の意地を感じたい方

香りリッチでフルーティフローラル、酸味のある林檎、洋ナシ、濃厚なキャラメルバニラ、ウッディモルティ、濃厚ハチミツ、ココナッツ様のニュアンスも

味わい甘スムーズ、ミディアムボディ、ちょうど中道バランスのよい重さ、スウィートなフルーティさの後にシトラス系の爽やかさ、スパイシーさ、ウッディな渋みも少々、シナモンの余韻

なんとハイボール最高!洋ナシ、赤リンゴがさく裂、蜂蜜の甘い香りも開いて素晴らしい…

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こんな銘品も隠れているのか、ハイランド…

グレンギリー蒸留所について

参照:世界のウィスキー図鑑 デイブ・ブルーム:著

  • 主なブレンド先:-
  • 年間生産量:137万ℓ

ギリ―とは、インバーウリーを中心として北西のストラスボギーまで広がる肥沃な土地で、18世紀後半から19世紀初頭にかけて土地改良された。

タップオーノスとミザータップの要塞跡がある丘を頂点とする、豊かな土地だ。

創業は1798年、20世紀になることディアジオ社の前身DCL社に吸収されたこの蒸留所は、近隣のアードモアとともに地元産のピートをたっぷり使い、あの独特なスモーキーウィスキー「ハイランダー」を生んだ。

1968年、DCL社はブレンド用のスモーキ―なウィスキーの増産を強いられたが、水不足からグレンギリーの生産量を増やすことはできないとして、この蒸留所を閉鎖して他へ目を向けた。

こうしてノーザンハイランドのブローラ蒸留所が再開された。

この地域は湧き水が豊富だというのに水が足りなかったのだろうか。

ボウモア蒸留所を所有するスタンレー・P・モリソンは別の考えを抱き、グレンギリーを買い取った。

そして地元の占い師(古来の知恵のルーツとしている)を雇い、新たに豊富な水源を見つけたのだ。

現在、この小規模蒸留所にある温室のようなスチルハウスでは、ピート香のないスピリッツが作られているが、コクのある特徴が保たれている。

小ぶりなスチルは力強く迫力のあるウィスキーを生む。

「ニューメイクに求めるのはミ―ティで牛脂のような特徴だ。「ファウンダーズリザーブ」に使われるころにはこの特徴が消えて、豊かな深みが残る」

モリソン・ボウモア社のモルトマスター、イアン・マッカラムは言う。

「私から見ると、グレンギリーは陽気でたくましい」少しもスクランキーなウィスキーではないのだ。 

長い間、わき役としてみじめな日々を過ごしてきたグレンギリーは生まれ変わって新たな表情を持つようになり、さらに可能性がある。

寡黙にして秀逸といったところだね」とマッカラムは続ける。

「いわゆる未知の宝石なんだ」その言葉はそのままこの地域全体にも当てはまる。

まとめ

これまたダークホース的うまさ!

知る人は知っているのだろうけど、やはりスコッチはシングルモルトの数が半端ないので、ここまで行く着く人も限られてくるのではないでしょうか…

とにかく美味い…

有名どころのマッカラン・トリプルカスクを彷彿とさせるリッチでフルーティフローラル…

最近ジャパニーズを見直してたのですが、こんな出会いがあるから、まだまだスコッチから抜け出せません…

やっぱり老舗の味は、老舗にしか出せないのでしょう。

スコットランド、ありがとう…

ではでは今日も夜な夜な琥珀色、また!

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コロナ禍で沼にはまる。蒸留所の歴史やボトルに込められた情熱に想いを馳せながら夜な夜な琥珀色を求めて旅を続けています。