アードベッグ3兄弟の末っ子ついに(勝手に3兄弟とかいってます)!
サトイモの感想:スウィート系のアードベッグなのね
好き度:8/10
試してみる価値度:8/10 参考価格¥9000円前後(24/10)
- アードベッグTENが好きで次を狙う方
- アードベッグの中でも優しさや落ち着きを求める方
度数:46.6%
香り:炭火、甘く、奥にフルーティさも
味わい:香りほどピートの強さはなくスムース、スウィートでフルーティ、潮気と正露丸もしっかり、年数表記はないが若いゆえのアタックや刺激はなく非常に落ち着いた印象
香りとは違い、味わいは落ち着くピート系!
アードベッグ蒸留所について
参照:世界のウィスキー図鑑 デイブ・ブルーム/著
:シングルモルト&ウィスキー大事典 肥土伊知郎/監修
- 主なブレンド先:バランタイン
- 年間生産量:130万ℓ
小さい岬を意味するアードベッグ。
口に含むと煤煙につつまれる。ほのかに柑橘類も感じられ、海藻、スミレの爆発的な風味、バナナ、春の森に生えるラムソンの花。
アードベッグのニューメイクはスモークと甘さ、煤煙と果実がみごとなバランスで綱渡りを演じている。
蒸留所を歩いていると、その香りはずっとついてまわる。
すでにレンガにしみこんでいるのだ。
ではあの甘さはいったい何だろうか。スチルハウスを見てみよう。
スピリットスチルのラインアームの真ん中あたりに1本のパイプがつながっていて、凝縮した液体をスチルに戻すようなしくみになっている。
この還流は複雑さを生むだけでなく、蒸気と銅の接触を促すことによって、スピリッツを軽くする。
その結果どうなるかというと、あの甘さが生まれるのだ。
創業は1815年で、代々マクドゥーガル家が経営してきたが、20世紀以降は何度か創業停止になり、浮沈が激しかった。
近年のアードベッグの歴史は、そのままウィスキー産業の浮き沈みを反映している。
これは長期的な事業であり、ウィスキーは、経験および楽観的な市場予測に基づいて貯蔵される。
1970年代後半はやみくもな楽観主義が支配していた。
売り上げが落ち込んでも在庫はあいかわらす貯蔵され続けた。
1982年には、余剰ウィスキーが多くの工場を閉鎖に追い込んだ。
アードベッグもその一つだ。
しかし、1990円代後半になるとモルトウィスキーが人気呼び、1997年、グレンモ―レンジ社がアードベッグ蒸留所と在庫のウィスキーを71百万ポンドで買い取った。
さらに数百万ポンドが工場の立ち上げと操業再開につぎ込まれた。
グレンモ―レンジ社の蒸留・製造を統括するビル・ラムズデン博士によると、「主な変化は、樽の品質が向上したこと」だという。
「私の目的は蒸留所のもともとのスタイルを再生すること。オールドアードベッグは品質が不安定で毎年異なっていました。一貫性が必要だったのです」
問題は、この一貫性の欠如ゆえにアードベッグがカルト的な人気を集めていることだ。
ウィスキーメーカーは年ごとの振れ幅があるのを嫌う。
しかし、熱烈なマニアはこうしたバラツキが大好きなようなのだ。
両者を納得させるため、さながら綱渡りのような工夫がなされてきた。
中核となる製品はラムズデンがすばらしき変わり者と呼ぶ、選び抜かれたスピリッツで補っている。
2014年に発売されたピート香のヘビーな「スーパーノヴァ」がその一例だ。
貯蔵ウィスキーの特徴に不足がある場合も、創造的なブレンディングが必要となりその結果、アードベッグは年数表記から解放された。
「『ウーガダール』は古いスタイルを伝え、
『コリーブレッカン』はフレンチオーク樽で熟成されたアードベッグが姿を見せる。
『アリーナムビースト』は古い17年ボトルへの私なりのオマージュです。」と博士は語る。
まとめ
アードベッグ・ウーガダールが長男、TENは次男、アンオーは末っ子って勝手に決めつけました。
コリーブレッカンを入れると4兄弟になるんかな…
ウーガダールがパンチ強くてめちゃ美味かっただけに、恐る恐る飲みましたが、アンオー飲みやすくて美味しかった~
でも、まだまだアードベギャン(アードベッグのファン)になるには飲んだ本数が少なすぎる…
比較的求めやすい次男、TENで修行を積みます。
ではでは今日も夜な夜な琥珀色また!