スコッチ

【ベン ネヴィス10年】のレビュー!

satoimotaro

ニッカ所有の蒸留所のお味は?

サトイモの感想:自然を感じるウィスキー

好き度:7/10

試してみる価値度:7/10 参考価格¥9000円(24/4) 

おススメする人
  • ニッカのセッションが好きな方
  • フローラル(花)にグラッシー(草)も感じたい方

度数:43%

香り:スウィートフローラル、グラッシー、シトラス

味わい:ジューシーフルーティ、ライトスムース、さっぱりとしたハチミツ、花を思わせる植物感、シトラスの余韻

ハイボールがうまい!セッションに通じる華やかなフルーティが広がる

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セッションのキーモルトの一つというのがサトイモ的に興味ポイントです!

ベンネヴィス蒸留所について

参照:世界のウィスキー図鑑 デイブ・ブルーム:著

  • 主なブレンド先:ニッカブラック、デュー オブ ベンネヴィス ブルーラベル、スペシャル リザーブ
  • 年間生産量:200万ℓ

私たちは漠然と、古いスチルはヘビーなスタイルのスピリッツを生むという理論を信じている。

この理論に立ち返るならば、ベンネヴィスは操業中の蒸留所として申し分のない実例といえるだろう。

イギリス最高峰の突端近くにある蒸留所は力強い酒を生むという通説があったとしても、最もな様にきこえる。

こんな環境でライトで優美なスピリッツができたりしたら、どうにも不釣り合いに感じられるだろう。

1825年に蒸留免許を得て創建されたベンネヴィスには、実に好奇心をそそられる経歴がある。

ここでは一時カフェスチルを設置していた。

そしてスコットランドで唯一、グレーンとモルトのブレンド用スピリッツを混合して、熟成前に樽詰するという特殊な手法を行っていたのだ。

1989年にニッカウィスキーに買収された当時は、多くの人が現代的な新しいスタイルのウィスキー作りが導入されるだろうと予想したが、実際は正反対の製法が行われた。

古い伝統を従順に守ることによって、コクと嚙み応えがありフルーティなオールドスタイルのウィスキーが生まれ、しかも魅力的な革の風味が年月とともに深まっていくのだ。

長年働いているマネージャーのコリン・ロスが誇り高き伝統派である点も、このウィスキーにとって理想的だ。

「伝統的な蒸留習慣を学んで育ったので、自分たちの蒸留所では伝統手法を徹底させようと心掛けてきた。ベンネヴィスでは、木製ウォッシュバックを再び使うことと、とりわけフレーバーを生み出すために醸造用酵母に回帰したという点で、昔ながらの価値観を遵守しているんだ」とロスは語る。

「この2点がスピリッツの特徴を生む一因かもしれない。私に仕事を教えてくれた最初のマネージャーは口癖のように、発酵こそが最も重要だと言っていたよ。でも他の多くの要因がある。」

立地的には辺境の地にあるとはいえ、ウィスキーのスタイルという点ではこの蒸留所は伝統製法のまさに中心に立っている。

まとめ

セッション、セッション言ってるサトイモ。

セッション押しのサトイモは念願のベンネヴィスに行きついたのでした。

セッションを飲むとき、そのキーモルトを調べてベンネヴィスが、「エステリー香が特徴で味わいに複雑さを与えている」とのことで、想像を膨らませていました。

まさに、想像通りで、セッションを飲んだ時に感じるニッカらしさに、スペイサイドの複雑系華やかさが感じられる逸品でした。

ブレンド力のすばらしさも痛感。

サトイモはこのシングルモルトより、セッションが好きですね…

いやぁ面白い!

ではでは今日も夜な夜な琥珀色、また!

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コロナ禍で沼にはまる。蒸留所の歴史やボトルに込められた情熱に想いを馳せながら夜な夜な琥珀色を求めて旅を続けています。