ボトラーズのレイクス、飲み比べの3種!
SHERRY CASKの感想:めちゃ甘口のシェリー!
- 極甘口シェリー樽を味わい方
- シェリー系でゴム系のネガティブ要素だけが嫌いな人
- デザートワイン的なウィスキーをお探しの方
好き度:8/10
度数:46.6%
香り:極スウィート、クリームブリュレ、葡萄の爽やかな酸味も
味わい:濃厚シェリー、ウッディでフルーティ、極甘口、そして甘みと少しの渋みのバランスが素晴らしい
わかりやすくシェリー樽!甘口のペドロヒメネス樽かなぁ
PORTWINE CASKの感想:スッキリのベリー系!
- シェリーの甘ったるいのが苦手だがシェリーの渋い系を欲する方
- デザートワイン的なウィスキーをお探しの方
好き度:7/10
度数:46.6%
香り:生クリーム、すっきり系のベリー、レーズン、黄金糖
味わい:シルキー、シェリーカスクに比べ渋みが強く甘みがしつこくない、ウッディ、ナッティ、若干のスパイシーさなどの複雑さ
この飲み比べは面白い!
ORENGEWINE CASKの感想:やっぱり柑橘香るフルーティ!
- 酸味皆無の柑橘フルーティを味わいたい方
- デザートワイン的なウィスキーをお探しの方
好き度:7/10
度数:46.6%
香り:甘く華やかでフルーティ、少しの柑橘と葡萄
味わい:ライトでスムーズ、スパイシー、そしてスウィート、酸味皆無のオレンジ、デザートウィスキー的に食後に最適
オレンジワインカスクは初めて!
ミニチュアしかなかった…↓
レイクス蒸留所とは?
レイクス蒸留所は、2014年イングランド北西部湖水地方に誕生した蒸留所です。
ユネスコ世界遺産レイク・ディストリクト・ナショナルパークとヨーロッパで最も水流の速いダーウェント川の純粋な水と美しい自然環境に恵まれた蒸留所。
このレイクス蒸留所のウイスキー製造の重要なカギを握るのが、ウイスキーメーカーであるダヴァル・ガンジー氏。
マッカランやハイネケンでのキャリアを経て2016年からウイスキーメーカーとしてレイクス蒸留所に参加しています。
タヴァル氏は「ホリスティックなウイスキー造り」を理念に掲げたウイスキー造りを実践。
ホリスティックとは「全体・バランス」を意味し、無数にある作業や工程が一つ一つ独立したものだとは考えず、一部に手を加えると全体のバランスが変わってしまう、大きな1枚の絵画として捉えています。
その為レイクス蒸留所ではダヴァル氏が一貫してウイスキー造りの全工程に携わっているのです。
ウイスキー造りは、まず大麦の品種とモルティングの方法を選択することから始まり、湖水地方国立公園からの澄んだ冷たい水を加熱し、すりつぶした大麦に加えてクリアな麦汁を作ります。
このマッシングの工程をゆっくりと丁寧に行うことで、仕上がりがよりフルーティになります。
麦汁の発酵にはそのときどきによって酵母菌株を独自に組み合わせて使用しており、味わいに複雑さと深みを加えるため発酵プロセスは最長96時間をかけて行われます。
これは、ウイスキー業界の平均の2倍の長さに相当します。
熟成においてタヴァル氏がこだわるのが「シェリー樽」です。
多くの近代的な蒸留所がバーボン樽を使用するのに対し、レイクス蒸留所では原酒の80~90%がそれぞれ異なった特徴を持つシェリー樽によって熟成されています。
500リットルのバットと呼ばれる大きな樽や、250リットルのホッグスヘッド樽を使用する事でそれぞれ異なるフレーバーを生み出します。
これによって、深みのある複雑な味わいのレイクスのウイスキーの個性を確立しています。
まとめ
ボトラーズの中でもオシャレなデザインで目をひくボトル、THE LAKESのONEシリーズ。
気になっていたのですが、ミニチュアがあり一気に飲み比べができました。
やはりシェリーをメインの樽使いの多様さにより、面白い味わいを展開していることがわかりました。
こんなに甘いシェリーティストは響のブレンダーズチョイスやマスターズセレクト以外に思い出せません。
シェリーカスクはONEとしてはスタンダードかもしれませんが、とても興味深い1本でしたね。
ではでは今日も夜な夜な琥珀色また!