ウィスキーフェスティバル・イン・東京
日本ウィスキー界のレジェンド、土屋守氏が主催する70以上の蒸留所が集まる、ウィスキーフェスティバル・イン・東京が2022年3月26、27日と開催されました。
2019年開催後、コロナの蔓延でやむなくその後の開催ができませんでしたが、今年2022年には満を持して無事に開催にこぎつけたようです。
土屋氏と関係者、よかったね!筆者も行きたかったよ!九州と東京遠いね。。
今回は、70の蒸留所の中から、グレンモーレンジィが紹介されました。
グレンモーレンジィの紹介
ハイランドで最も有名なグレンモ―レンジィは、樽のパイオニア。
グレンモーレンジィ、ゲール語で”大いなる静穏の谷間”を意味します。
創業は1843年。
ハイランド地方は激しい温度変化が少ない気候でウィスキーをゆっくりと熟成する場所としてまた土も非常に良く、工作にてきし、良質な大麦麦芽が育ちやすい環境なのだそう。
仕込み水に硬水を使っているのも珍しいとのこと。大抵のウィスキーは軟水を使用します。
カルシウムやマグネシウムが豊富な硬水を使うことでイースト菌が糖を分解する力を促進する効果があり、非常に活発な発酵となりエステル香様なフルーティーな風味を生み出すのです。
発酵時間55-60時間とやや短め。
スコットランドで最も高い、5.14mのポットスチルで、グレンモ―レンジのボトルの様にキリンを思わせます。
実際のキリンと同じような高さだそうです。(キリン平均身長4.2m、世界最長は5.7m)
オリジナルのポットスチルから余分な雑味が取りのぞかれ、クリーンでさわやかな原酒ができます。
樽熟成に、やはりこだわります。
デリケートなスピリッツを最初からシェリー樽に詰めると個性が殺されるので、最初の熟成にはアメリカンオークのバーボン樽につめます。
ウッドフィニッシュとは、通常の樽熟成の後に、種類の違う樽に詰め替えて独自の風味作り出す方法のことです。
業界ではじめてマーケットに投入したグレンモ―レンジィ。ゆえに、樽のパイオニアといわれています。
デザイナーズカスクという言葉もでてきます。
木を選ぶ際、年輪の密集度を数えることから始まり、ぎっしり詰まった年輪は質感の高いお酒を生み出すという、樽づくりにもこだわりをみせます。
年輪の数をかぞえるなんて、こだわりのクセがすごい!
スタンダード品であるグレンモ―レンジィ10年を、こう評しています。
香りは、りんごや洋梨ミントも感じられる。
ピーチ、バニラさらにアーモンドやココナツのようなフレーバー
グレンモ―レンジィ18年の、パッケージデザインはフラワーアーティスト、東信(まこと)氏が手がけました。
香りは、レモン すいせん ジャスミン ローズ、オレンジピール、ママレード甘い柑橘
味わいは、蜂蜜レモン、くるみ、ジンジャーようなスパイシーさ
聞いてるだけで、飲みたくなるね!
グレンモ―レンジィ蒸留所は、2021年9月に新たな試みを始めました。
蒸留所ライトハウスという名で、ウィスキークリエイターの遊び場をコンセプトに作られたイノベーション蒸留施設をオープンさせたのです。
これからの2、3年で新しいグレンモーレンジィが出るはず、とのこと。
数々のオリジナル商品を世に出した蒸留製造最高責任者ビル・ラムズデン博士は嬉しそうに語るのでした。
まとめ
”モーレンジィに始まり、モーレンジィに終わる”と言われるほど、グレンモーレンジィは世界中で愛され、奥が深いウィスキーです。
10年を初めて飲んだ時も、花のようなフローラル感、フルーティさと上品さ優雅さで一瞬にしてハイランド地方のお花畑に連れ去れたのを思い出します、笑。
はじめは、グレンモ・オレンジィ?柑橘系の香りがするからオレンジ?とか勘違いしていました。お恥ずかしい。。
ウィスキーフェスティバルイン東京、ぜひ九州福岡でも開催してほしいものです。
その折は必ずはせ参じることでしょう!
では今日も夜な夜な琥珀色、また!