リッチに優雅に飲めそうなボトルの雰囲気ぃぃ
サトイモの感想:スウィートでリッチでメロー!
好き度:9/10
試してみる価値度:8/10 参考価格¥10000円前後
- 優雅に酔いたい夜を演出したい方
- 女性とデートで飲むものをお探しの方
- フルーティで甘くすこし大人な渋みも感じたい方
香り:リッチ、メープルシロップ、ブラウンシュガー、グラッシー、フローラル、フレッシュな葡萄とレーズン、紅茶、シトラスのような爽やかさも
グラスの残り香は意外にも少し酸味のある杏とフレッシュな桃
味わい:甘み渋みスパイシーさ、あらゆる味蕾を刺激する深みのある複層的な味わい、舌にぴりり、葡萄の芳醇な香りと甘みが口に広がり、ウッディの渋みが追いかけてくる、余韻はスパイシーさが残る
ストレート一択!
バーボン樽85%、シェリー樽15%だって、意外!
逆の比率のように感じたのはサトイモだけなのか…
ボトルのエンブレムについて
1874年から80年以上にわたってオーナーだったマッケンジー家のもの。
昔傷ついた牝鹿の襲撃からスコットランド王アレキサンダー3世を救ったことで一族の勇気を称えられて与えられたといわれている
ダルモア蒸留所について
参照:世界のウィスキー図鑑 デイブ・ブルーム:著
- 主なブレンド先:ホワイト&マッカイ、クレイモア
- 年間生産量:380万ℓ
ハイランド北東部の海岸地方では、孤高の個性を追求する強い意欲がすべてのウィスキーにとって不可欠であり、ダルモアは反骨心のあふれるティーニニックとはまるでかけ離れている。
ダルモアはコクと深みを謳歌するウィスキーだ。
ティーニニックは永遠に寒い春を表現しているかのようだが、クロマティ峡湾岸に近いダルモアでは。一年中ずっと秋のようだ。
ここを去るときには口中にベリージュースの風味が広がっているだろう。
1839年に創建されたダルモアの蒸留体制は、創業者にまつわるやや異常なエピソードから生まれたかのようだ。
ウォッシュスチルは先端が平でラインアームが側面から伸びており、スピリットスチルのネックには冷却用のウォータージャケットがマフラーの様に取り付けられている。
さらに複雑なのは、スチルのサイズがみな異なっている点だ。
ダルモアにはふたつのスチルハウスがある。
古いスチルハウスにある2基のウォッシュスチルは互いに大きさが異なり、新しいハウスのウォッシュスチルは同じサイズだが古いハウスの大きさとは違う。
結果としてアルコール度数も特徴も異なるローワインが生まれる。
スピリットスチルも形状は似ているが大きさが異なる。
ダルモアではスチルの形状とサイズが全て異なるため、仕込まれたスピリッツアルコール度数は様々だ。
いつどんなポイントで、スピリッツスチルからアルコール度数の高いフェインツが出てくるかわからないし、ウォッシュスチルから度数の高いローワインが出てくる場合もある。
同様に、フェインツもローワインもアルコール度数が低くなる場合もありうるし、フェインツの度数が高く、ローワインの度数が低くなる可能性もある。
つまり無数の異なるフレーバーのニューメイクが生まれることになる。
こうしたフレーバーの多様性は、ダルモアの樽管理の方向性を決めるうえでも役立っている。
個のスピリッツはシェリー樽との密接な交流が活きるタイプであり、骨格と甘さが加わり、ミステリアスな領域へと深まっていく。
5年熟成では樽成分を吸収している段階と思われ、本性を隠しているようだ。
12年でさえ樽の門の奥に闇の勢力が潜んでいる印象を受ける。
15年熟成になるとようやく、ダルモアのしなやかな個性が出てくる。
最近、この忘れられた巨人が目を覚まして高級製品の領域へと飛躍し、数多くの超長期熟成かつ非常に高価な商品として登場した。
「シリウス」「カデラ」「セレネ」、いずれも50年の樽熟成を経て、エキゾチックで凝縮したランシオ香をまとっている。
まとめ
デイブ・ブルームさんは言います。
「12年でさえ樽の門の奥に闇の勢力が潜んでいる印象を受ける。
15年熟成になるとようやく、ダルモアのしなやかな個性が出てくる。」
えぇ!?12年のボトル、めちゃ美味いんですけど、15年でようやく真価発揮?
15年、すごく興味深いんですけどぉぉ
ってな具合で調べたら1万5千円くらい…
ふぅむ、12年より5千円増しかぁ。
なかなかくすぐるやないですかぁ。
というかウィスキーにかける金銭事情バグっている今日この頃のサトイモ…
ちょっと冷静になってください(?)
ではでは今日も夜な夜な琥珀色、また!