バーボン

【IWハーパー12年】の評価!

satoimotaro

終売の12年、お味は?

サトイモの感想:気品あふれるバーボン

好き度:6/10

試してみる価値度:5/10 ネット価格¥15000円~ 

おススメする人

ストレートで渋くきめたい方

無骨なバーボンに気品を添えたい方

香り:濃厚だがしつこくなく、バニラとドライで繊細なウッディさ、蜂蜜、溶剤感は少ない

味わい:驚くほどスムーズ、ウッディさが全面に、乾いた樽感とスウィートスパイシー、43%と思えないほどすいすいいける

ロックにするとスッキリな味わいは良いが余韻に樽感の渋みが強めに…ストレート一択…

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上品なバーボンやねぇ

I.W.HARPERについて

参照:バーボン賛歌:和智英樹、高橋矩彦著

起源はドイツの移民、アイザック・ウォルフ・バーンハイム氏が19歳で1867年に米国に渡り、蒸留所を創設し、自分のイニシャルとアメリカでのニックネームからI.W.HARPERと銘名したという説。

もう一つは、ケンタッキー・ダービーに出走した競走馬のオーナーが彼の友人だったのでその名を借用したという説。

実際のところは未だに不明である。

さて、現在のボトルデザインだが、1885年から1915年にかけて行われた世界の博覧会に出品し、5個のメダルを獲得しこれを品質保証の証としてラベルに印刷したことが始まりだという。

禁酒法の時代にもバーンハイム蒸留所は薬品としての生産を許可されて生き残ることができた。

1933年、禁酒法が撤廃I.W.HARPERは1938年までの約5年間の間、市場には出回らずに熟成に必要な時間を守りぬいたことで評判をさらにあげて市場の人気を得ることに成功した。

I.W.HARPER社の名声は、甘さを増すコーンの比率が他メーカーと比較して高く、さらに熟成倉庫は他社が金属板を使用していたころ、スコットランドと同様にしっかりとしたレンガ造りであることが、まろやかなとげのないバーボンを生み、長期熟成が不要と言われてきたバーボン業界に一石を投じる原因となったのではないかと推察される。

1970~80年代は、輸出専用のメーカーだったが、近年ディアジオ社がオーナーとなり、2015年からは米国国内の販売を強化している。

さて、肝心のこのバーボンのテイストに移ろう。

このボトルは通常のハーパーとは一線を画し、真四角なデキャンタボトルに入り、いかにもの高級感を漂わせている。

キャップを開ければ昔の面影は無いが、甘く上品な香りが立つ。

25年前に新幹線の後部座席で空けたところ、香りはキャビンに満ちて全員が振り向いた経験があることを想いだした。

あの時の感動は、このボトルではないが、優雅で、中庸で、華やかで、上品なテイストだけは変わっていなかった。

残り香の記憶だけが残ったのだ。

時を経て、別れた女性を偲ぶような今となっても、昔のイメージは普遍。

いつまでも飲んでいたいバーボンの最右翼である事は間違いない。

実勢価格は、現在4100円。

この酒は、自分にとって価格のことをいってはいけないほどの思い出の先行する強烈なものだ。

冷静になってボトルを見ると、ごつくて、でかくて、持ちにくく、手触りはざらざらしているね。

まとめ

香りが今までのバーボンと違い、繊細で上品…

バーボンの12年ものは初めてだったので、何か濃い味わいをイメージしていたのですが、味わいもスムーズですっきりの不思議。

とはいえ、もう一つパンチが欲しいのも事実。

わがままな一ウィスキーファンの戯言でした。

今年のバーボンの思い出としてはワイルドターキーが一番好きだったなぁ。

そうなると、ターキーの熟成ものも気になりますねぇ。

ではでは今日も夜な夜な琥珀色、また!

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コロナ禍で沼にはまる。蒸留所の歴史やボトルに込められた情熱に想いを馳せながら夜な夜な琥珀色を求めて旅を続けています。