たたずまいから、もうこれ絶対美味いやろ…
サトイモの感想:そして想像以上に美味いよ!!!
好き度:10/10
試してみる価値度:8/10 参考価格¥24000円前後(24/11) 定価¥10000円
- アマハガン好きの究極をお求めの方
- 複雑バランス系のシングルモルトをお探し方
度数:50%
香り:リッチでスウィート、葡萄、木苺、黄金糖、乾いたウッディ感
味わい:スムース、シェリー甘さ、木苺の酸味、まずスウィートフルーティがきてわずかな渋み、その後穏やかなピートがしっかり押し寄せる
これまたとんでもなく美味い!!
2022年10月にリリースいたしました「ザ・ファーストバッチ」に引き続いて長濱蒸留所原酒のみを使用した新たなシングルモルトを、皆様にお届けできますことを心より嬉しく思っております。
今回のシングルモルトを製造するにあたり、2019年蒸留のオロロソシェリー樽、KOVALウィスキー樽、アイラクォーター樽、バーボンクォーター樽といった4種の熟成原酒を「AMAHAGAN」で培った技術と経験を用いて、慎重にヴァッティングを行いました。
キーモルトとなる濃厚かつ芳醇な長濱シェリー樽原酒の風味が他の原酒とまざりあう事で、エレガントでありながらもどこか哀愁を感じさせる、絶妙なバランスを実現しています。
その味わいを是非とも心ゆくまでお愉しみください。
アマハガンについて
滋賀県長浜市にある長濱浪漫ビールが運営する長濱蒸留所。
日本最小クラスの蒸留所で、ポットスチルも世界最小クラスのものを使用しています。
蒸留所面積8坪だって!?すごい狭い!
2016年11月に蒸留を開始して、2018年からワールドブレンデッドモルトシリーズ「アマハガン」をリリースしています。
名前の由来ですが、AMAHAGAN、これを逆さに読むと、NAGAHAMA、ナガハマ、長濱ですね。
前知識なく、わかった時は、謎解きを当てた快感がありました、笑。
ブレンデッドウィスキーではなく、ブレンドデッドモルトウィスキーなので、モルト原酒のみで構成されています。
(限定ものの中にはグレーンをブレンドしたものもあるようです)
このシリーズは、スコットランドのハイランドモルト5-10年熟成の原酒と長濱蒸留所の原酒をブレンドしたもの。
長濱のモルト原酒は、麦汁を濾過する網の目が粗いので、麦の粒が大きいものも一緒に発酵させることで、麦の甘みや旨味がダイレクトに表れるといいます。
アマハガンシリーズの特徴はブレンド。
ウィスキーづくりでもっとも重要な工程ブレンドに焦点をあてて様々な試みのリリースがなされています。
ワールドウィスキーアワードで、リリースした多くのボトルが賞を受賞しています。
ちなみに長濱蒸留所は国内初の蒸留所原酒ブレンドを行ったことでも業界とウィスキーファンを驚かせました。
イナズマシリーズのシナジーは、五郎丸蒸留所とのコラボ。
ブレンダーの屋久氏いわく、
「五郎丸はピートがきいているが、同じピートをきかせたものでは面白くないので、長濱としてはノンピートやビール用のモルト「ラオホモルト」をアクセントに使用してブレンドした」
ITARU’s BAR channelより
ラオホモルトは、ポーター、スタウトビールで使われるもの。
ラオホ=煙、ブナの木を燻してモルトを乾燥させたものでウィスキーのブレンドに用いたところ独特の麦の甘みと香りを実現できたとのことです。
まとめ
これは、もうクラフト蒸留所の極みといえるんではないでしょうか…
響がジャパニーズウィスキーの到達点的にとらえていたので、このボトル飲んでひっくり返りました…
50%で濃厚だし、シェリー、アイラ、バーボンの樽を明確に示し、それがしっかりわかるこのボトル。
大手とはまた違う提示の仕方で、全く違うベクトルで、別次元に美味い…
定価の1万だったら間違いなく買いです!
ではでは今日も夜な夜な琥珀色また!