2011年に再開された蒸留所、お味はいかに?
サトイモの感想:グラッシー&フローラルアロマ!
好き度:9/10
コスパ:7/10 参考価格¥6000円前後
- ノンカラード(色付けしていない)、ノンチルフィルタ―ド(冷却ろ過していない)系が好きな方
- フルーティさもあるが植物系のアロマが好きな方
香り:レモングラス、グラッシー(草)、ハチミツ、華やかなフローラル(花)、柑橘フルーティ、うっすらピート
グラスの余韻はシトラス
味わい:クリアでスムーズだが味わいしっかり、フルーティでカラメルのような甘みも、口に含むとあらわれる麦、ナッツの香ばしさ、余韻はスパイシー
ボトル情報
2016年にウルフバーンの定番アイテム第1弾としてリリースしたノースランド。
熟成にはアイラ産のセカンドフィル・クオーターカスクを使用した味わいには、微かに樽由来のピートのニュアンスとともに果実とモルティな香りが重なり合うバランスのとれたウイスキー。
蒸溜所のモットーである「HANDCRAFTED, NO AUTOMATION」の伝統的な作業を通して可能な限り人の手で造り出されたウイスキーをノンチルフィルタードでボトリングしている。
上質な味わいを堪能できる~
ウルフバーン蒸留所について
参照:世界のウィスキー図鑑 デイブ・ブルーム
道の終わりにたどりつくのはなんともいえない満足感がある。
空は広く見え、地平線が広がっている。
そこには可能性の宿る場所の象徴であり、振り返らずに先を見渡す場所だ。
イギリス本土の最北端にある町サーソーはそんな場所である。
「牛の川」を意味する古代スカンジナビア語に由来する。
ここには最新の蒸留所ウルフバーンがある(2016年時)。
いかにも想像力を刺激する名称だが、マーケティング会議でやや盛り上がりすぎて名づけた名前ではなく、蒸留所の水源であるウルフバーン川に由来している。
ウルフバーンの名前を持つ蒸留所は1821年から1860年代までこの地で創業しており、短期間ではあるがケイスネス最大の蒸留所だった。
2013年1月25日、その後継者が生産を再開した。
信じがたいことだが、建設が始まってわずか5か月後のことだった。
蒸留所の舵取りをするのはシェーン・フレーザー。
彼はロイヤルロッホラガー蒸留所のマイク・ニコルソンの元でウィスキー人生をスタートし、有力蒸留所グレンファークラスでマネージャーを務めたのち、ここへやってきた。
「シェーンはスピリッツの目指す特徴について非常に明快なアイディアを持っていた」
事業開発マネージャーのダニエル・スミスはこう語る。
「澄んだ麦汁を長時間発酵させて複雑さを生み、豊かな果実香の背後にモルティ感がそれとなく感じられるような蒸留手法で取り組んでいる。いちばん最初に流れ出たスピリッツをカットしたときのフレーザーといったら、あんなに幸せそうな人間を見たことがないよ」
ニューメイクの85%はバーボン樽に、残り香シェリー樽に詰められる。
2016年以降、少しづつ販売されるようになったが、生産量の80%は長期熟成の眠りについている。
初回販売品への熱烈な反応から判断すると、そのほとんどは地元のサーソーで消費されるのではないだろうか。
ここは道の終わりなのではない。ここから旅が始まるのである。
まとめ
非常に好きなタイプ!
ボトラーズタイプに似た味わいを感じます。
ノンカラード、ノンチルフィルタードなのでクリアで、旨味凝縮された、原酒の酒質を感じられる味わい。
植物感、フローラル、グラッシーな味わいを感じられる面白い逸品。
すでにたくさんの違った種類のボトルが出てきていますが、これからの熟成ものの展開にも期待ですね~
ではでは今日も夜な夜な琥珀色、また!