笹の川酒造のピュアモルトかぁ
サトイモの感想:地ウィスキーの意地を感じたよ…
好き度:7/10 ハイボールだと9/10
コスパ:7/10 参考価格¥6000円前後
- 酒質の強い、でもフルーティなものを飲みたい方
- 地ウィスキーで個性のあるものをお探しの方
度数:48%
香り:モルティで甘い、レーズン、シナモン
味わい:度数の故の刺激あり、濃厚な酒質が暴れる、その後ふくよかなバニラ、麦、ナッツがおとずれる、奥のほうにスモーキ―さも、余韻はスパイシー
ハイボールが映える!フルーティさが顔を出してくる、洋ナシ、スペイサイド系の果実感
ハイボールうまぁぁ!
オーク樽5年以上熟成モルトとシェリー樽熟成モルト、ピーテッドモルトをバランスよくブレンド。
モルトのリッチな味わいとシェリー樽由来のやわらかい果実香、甘い滑らかな口当たりと程よいスモーキーフレーバー。
笹の川酒造・安積蒸留所についてー公式ページより
福島県安積平野。
安積疏水の流れるこの地に、東北唯一の地ウイスキーを造る「安積蒸溜所」はある。
それは、1946年(昭和21)にウイスキー免許を取得した山桜酒造にはじまる。
酒蔵としての歴史は300年を超え、猪苗代湖の南に創業した1710年(宝永7)にさかのぼる。
1765年(明和2)郡山に移り、磐梯颪の寒風にさらされた銘酒の醸造を続けたが、戦後の米不足から困難を極めることに。
これに欧米文化の流入があいまって、ウイスキー造りに取り組むことになったのだ。
戦後の混乱を経て、高度成長期にウイスキーの時代がやってくる。
1980年代、「北のチェリー、東の東亜、西のマルス」と呼ばれ、笹の川酒造が送り出したチェリーウイスキーも北の雄として人気を得た。
しかし、世は移り嗜好の変化とともにウイスキー不遇の時代が訪れる。
やがてウイスキーを詰めた熟成樽は蔵の奥で眠ることになった。
その頃、他社の地ウイスキーも苦境にあえぎ続けていた。
2003年(平成15)、東の東亜も暖簾を下ろすこととなり、紆余曲折の末、羽生の同社蒸溜所にあった原酒樽を笹の川で預かることとなった。
この樽こそ、イチローズモルトとして、カルト的な人気を博すベンチャーウイスキーへとつながるとは誰が予想しただろう。
2016年(平成28)冬、創業の地から移築された伝統的な土蔵建築の蔵を「安積蒸溜所」として始動。
白い漆喰の壁に囲まれた蒸溜所内には、ポットスチルやマッシュタンなどの設備が整った。
気候、蒸溜所内の環境、ポットスチルの形状、熟成樽の違いなどが、千差万別の香りや味わいを生み出し、「安積蒸溜所」の個性を決めていく。
けっして数多くは造れないウイスキーだからこそ、その個性を楽しんでいただきたいと願っている。
ジャパニーズウイスキーは空前のウイスキーブームに沸く欧米で、近年、注目を浴びている。
多くのファンの方々のお陰をもって、「安積蒸溜所」がリリースするボトルも例に漏れない。
だが、ブームが落ち着いた時ためされるのは、ウイスキー造りへの情熱であり、生まれ育つ風土への愛情なのだと信じている。
杜氏が丹精込めて仕込む清酒と同じく、真摯にウイスキーと向き合いたい。10年、20年、果てない時のかなたを見つめながら。
まとめ
こりゃ、面白美味しいボトルだ。
一口飲んでも、この複雑さは理解できない。
一般に飲みやすくつくられるブレンデッドとは違い、酒質がとにかく強い、クセが強いともいえる。
それが、飲みにくいとはじめは感じたが、のむうちにその個性にひかれていく。
さて、安積蒸留所のシングルモルトも世に出始めたので、こちらもどんな味わいなのか気になるところ。
いずれ飲んでみたいなぁ…
ではでは今日も夜な夜な琥珀色、また!