生ける伝説、栗林幸吉さんがまずは飲め!というのがクライゲラキ。オフィシャルボトルではないですがめっちゃ楽しみですね!
サトイモの感想:スウィート&酸味系フルーティの極み!
好き度:9/10
試してみる価値度:8/10 限定品 終売
- 濃厚フルーティなカスクストレングスをお求めな方
- 濃厚なフルーティハイボールを体験したい方
香り:ハチミツ、チェリー、アプリコット、フレッシュなレモングラス
味わい:アルコール57.3%にしてはスムーズだけどやはり重厚
ストレート、少しの加水で、濃厚な香りと味わいを楽しめる。
ハイボールにすると最強!
濃厚な香りと味わいが全くぶれず、無茶苦茶美味しい!こんなにハイボールでテンション上がるのは、久しぶり!
香りが濃厚でうっとり…
↓下記商品は、フラッグシップモデルの13年です。↓
シングルカスクとは
シングルモルト・・・単一蒸留所内のいくつもの樽からバランスよくブレンドしたもの、60°前後のアルコールを大体40-43°くらいに加水して飲みやすくして瓶詰
シングルカスク・・・一つの樽のみから加水もせず原酒そのままで瓶詰
カスクストレングス・・・幾つかの樽からブレンドした樽出し原酒
クライゲラキ蒸留所について
参照:世界のウィスキー図鑑 デイブ・ブルーム:著
- 主なブレンド先:デュワーズ・ホワイトラベル、デュワーズ・スペシャルリザーブ
- 年間生産量:400万ℓ
古さと新しさ、そしてライトとヘビーのせめぎあいを解決する要素がこのクライゲラキ蒸留所にある。
ビクトリア朝時代の終盤に生まれ、鉄道の恩恵を受けた蒸留所だが、古い伝統的なウィスキー製法を維持している。
1890年代にはブレンダーと仲買人が共同で設立した蒸留所が多い。
ウィスキー輸送に鉄道が使われた当時、クライゲラキは2本の線路をつなぐ大きな連絡駅があり、1863年にはダフタウン、キース、エルギンそしてロセスまで、ストラススペイ鉄道によってつながっていた。
1893年、クライゲラキ・ホテルが鉄道ホテルとして偉容を現した。
設立当初からクライゲラキに出資した1人であるピーター・マッキー卿は、ホワイトホース社の所有者だったばかりか、ラガブーリンの主であった。
そして1915年にクライゲラキの全てを手に入れた人物も、彼である。
以来、蒸留所は拡張を続けてきたが、クライゲラキの独自性の源は、古い時代の特色を保っている点にある。
現在の蒸留所を所有するジョン・デュワー&サンズ社で副マスターブレンダーを務めるキース・ゲデスは「製麦の段階で硫黄成分を加えます」と説明してくれた。
次にクライゲラキの大きなスチル(還流が盛んに起きる)でスピリッツを蒸留させる。
スチルには”ほんのひとしずく”と呼ばれる長いパイプがついており、蒸気をワームタブへと送る。
「銅には硫黄分を除去する効果がありますが、クライゲラキのワームタブの銅はあまり効果がありません。
そのためニューメイクはいつも硫黄分が多くなり、これがクライゲラキの特徴になります。
他の蒸留所では全てシェル&チューブ方式冷却器を使っているため、この特徴は再現できません」とゲデスは語る。
ダルユーインやベンリネスで作られる、ブラウングレイビーソースのような深みはここにはない。
クライゲラキは熟成するにつれて、異国のフルーツを思わせるワクシーな舌触りの世界に入っていく。
それまでになかった口当たりが加わって、古いボトルには非常に軽いスモーク感がもたらせる。
こうした重さと果実味、そしてヘビーで香り高い特徴。
このような多面的な複雑な個性は、ホワイトホースにとって重要な要素だったし、いまもブレンダーたちに幅広く使われている。
クライゲラキはベンリネスの蒸留所群を離れる前に訪れる場所として申し分ない。
この地の蒸留所群を見れば、スコッチの歴史の全てを知ることができる。
スピリッツというものは、大規模化と現代化、かつライトなスタイルへと容赦なく変遷の道をたどってきたものだと思われがちだ。
しかし、スコットランド全土にわたって過去がいまも息づき、古い手法が守られていること、そしてこの土地との物理的かつ精神的な結びつきが、数々のウィスキーたちに結実していることを、ベンリネスの蒸留所群は示している。
土地の個性こそが、ウィスキーの特徴を生むうえで何より重要な要素なのだ。
まとめ
サトイモの大好きなアマハガンにかなり通じるフルーティ傾向を感じました。
もしやアマハガンの海外原酒は….と思ったけど、まだまだ飲んだことがないシングルモルトが多すぎなので早まった判断はできませんね。
初めてのシングルカスクだったのですが、ウィスキー次の沼に足をつっこんだ気がします…
これはすごい…
アイラ系のカスクストレングスとかシングルカスクはどうなっているのでしょう…
非常に興味をそそります。
では今日も夜な夜な琥珀色、また!