花と動物シリーズは初めて、楽しみ~
サトイモの感想:良質なスペイサイドウィスキー!
好き度:7/10
試してみる価値度:7/10 参考価格¥8000円前後
- 良質なスペイサイドを感じた方
- フローラルフルーティでナッティを感じたい方
度数:43%
香り:フローラル、リッチで赤い果実、黄金糖飴
味わい:スムース、ライト、スウィート、良質なフローラルフルーティのお手本のような味わい、ナッツ、ウッディで少しの渋みも
個性的ではないけど、ゆっくり飲みたい銘品だね!
花と動物シリーズとは?
UD社(ユナイテッド・ディステラリ―社)が所有する蒸留所のシングルモルトを販売するシリーズ。(97年にIDVと合併しディアジオという新名称に)
ほとんどの蒸留所がブレンデッド用に蒸留されるのに対して、このシリーズによって、ようやく蒸留所の個性的なシングルモルトが飲めると、愛飲家に好評を得て今に至る。
それぞれのボトルに特徴的な花や動物が描かれている。
オスロスクは、ツバメとなっている。
オスロスク蒸留所について
参照:世界のウィスキー図鑑 デイブ・ブルーム:著
- 主なブレンド先:J&B
- 年間生産量:590万ℓ
「ナッティでスパイシーな特徴とは、実は2つの領域にまたがっているんだ」
ディアジオ社でマスターディスティラー及びブレンダ―を務め、ウィスキー作りの教祖と呼ばれるダグラス・マレーは説明する。
「マッシングを素早く行って固形分を除去すれば、ナッティで穀物感のあるニューメイクになる。高温の水で2回目のマッシングをすると、穀物感がなくなりスパイシーな特徴だけが残る。発酵槽内で濁った麦汁を45時間から50時間ほど発酵させると、ナッティでスパイシーな特徴になるんだ。さらに長く発酵させると特徴は変化する。危険なのは、製造スピードを上げるために発酵時間を短縮して濁った麦汁にすると、蒸留所の特徴は消えてしまい、単にナッティでスパイシーになるんだ」
キースからロセスに通じる道路沿いにあるオスロスク蒸留所は、壁が白く荒塗りされた(漆喰塗りの)モダンな三角屋根の建物だ。
ここでは、ヘビーで、まるで焦がしたようなナッティなニューメイクが作られる。
これは、ウォッシュスチルで過剰に加熱して、固形分がいくらか生じるようにした結果だ。
しかし樽に入れると焦げた風味は消えて、代わりに甘みが生まれる。
まとめ
初の花と動物シリーズ。
集めたくなるようなシンプルで古風なんだけど素敵なデザイン。
凝った装飾に頼らず、酒質で勝負!といった気概を感じさせます。
味わいは、やはり良質なシングルモルト。
今回のオスロスクはそこまで個性を感じませんでしたが、ゆっくり飲みたい優れた銘品であるのは間違いない。
こうしたシングルモルトを楽しめるようになったのもUD社の戦略?熱意?によるものです。
シングルモルト化してくれてありがとう!
ではでは今日も夜な夜な琥珀色、また!