ジャパニーズ

【ニッカ フロム・ザ・バレル(FROM・THE・BARREL)】の感想!

サトイモの感想:濃厚で無骨なやつ!

好き度:8/10

コスパ:10/10(実売6/10) 定価¥2400前後(実売価格¥5000前後)

おススメする人
  • ニッカのウィスキーやディープ・ブレンドが大好きな方
  • 骨太で濃厚な漢の酒が飲みたい方
  • オシャレインテリアが欲しい方

度数:51.4%

香り:ニッカ特有のいわゆるウィスキー香、バニラ、カラメルの甘さが際立つ、カシュ―ナッツ、フルーティさ、ピーティさの特徴は大きく感じられないが奥にレーズン

味わい:若干のアルコール感はあり、アタックは強いが、旨味が凝縮された感、バニラ香とカラメル、麦感が混然一体となる、奥のほうにわずかなピート

加水すると、甘い香りが広がる。とはいえシングルモルトのように際立つものはない。

ハイボールでは、味が崩れず、しっかりと濃厚な味わいを感じられる。どんな飲み方も美味しいが、やはり、ハイボールが一番おススメ

CROSSROAD LABさんの3000人が選ぶ好きなハイボールランキングでは、794票を集め堂々の1位に。

フロム・ザ・バレル(FROM・THE・BARREL)のうんちく

1985年に販売されてから今にいたるまで愛される銘酒。

沢山のうんちくがあります。

  • 数々の受賞歴

まず、FTB(フロム・ザ・バレル)は受賞歴がすごいです。

世界的な酒類品評会である「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)2015」のウイスキー部門において、450品を超えるエントリーの中からカテゴリー最高賞となる“トロフィー”を受賞

ISCにおけるその他の歳の受賞歴は2019・2016・2015・2014・2013・2012 金賞受賞

また同じく国際的なウイスキーコンテスト「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」のサブカテゴリーにおいて、5年連続(2007年~2011年)、「ベスト・ジャパニーズ・ブレンデッドウイスキー[ノーエイジ]」を受賞しています。

2009年は、いわゆる17年もの、21年ものといったエイジング商品を押さえ、サブカテゴリーの枠を超えた日本代表として「ベスト・ジャパニーズ・ブレンデッドウイスキー」に選出されました。

  • 目をひく卓越したデザイン

ニッカの公式ページに説明がありました。

個性的な四角いボトルデザインの開発は、グラフィックデザイナーの佐藤 卓氏

氏の著書「クジラは潮を吹いていた。」では

強くて濃いウイスキーが、どのようなボトルであるべきか。私は「小さな塊」にしたいと思った。濃いものは少ない量のほうが美味しそうである。・・(中略)・・味の濃いものは少ない量。つまり、小さな塊という隠喩に則ってこのような首の短い四角いボトルをデザインした。四角いボトルは同量の円柱ボトルとくらべ、正面から見て小さくなる。」と語られています。

ニッカの公式ページ

佐藤卓氏の会社ページに行くと、生茶、明治のおいしい牛乳、HOT NOODLE、缶酎ハイ、ロッテのガム、S&B本わさび、宝焼酎・純などなど。。見たことがある商品、たくさんのデザインがあってとても面白いです。

  • 注ぎ口のうんちく

そそぎにくい、必ずこぼれるで有名な注ぎ口

実はこれ、日本酒をとっくりでおちょこに注ぐとき、必ずこぼれる、おっとっとと、と酒を酌み交わすときに生まれる情緒に似たものを演出するため、わざとそそぎにくくしているものだとか。

  • マリッジ製法

普通のブレンデッドウィスキーとは違い、モルトとグレーンをブレンドした後にさらに再貯蔵を行うマリッジ製法を施しています。

その過程があることで、より美味しく仕上がる。

  • 51.4%のアルコール度数

フロム・ザ・バレル、「樽から」「樽より」なんて英語を考えると、樽出し原酒を想像しますが、カスクストレングス(樽出し原酒)ではありません。

飲みやすく、しかし濃厚な味わいを消費者に味わってほしい、というコンセプトのもと、51.4%にいたったそうです。

まとめ

香り、味わいの特徴を文字にすると、そこまで美味しくないのかな?魅力的ではないとのかなと感じるかもしれませんが、このボトルはなぜか癖になる….

FTB、飲み始めはいつも、ふぅむ、パンチ強いな、ハイボールで美味しくいただこう、といった感じなのですが、半分くらい飲んでくると、印象がかなり変わってきて旨味がどんどん感じられるようになるんですよね

空けるころには、ふぅむ、手元においておきたいな、、となる。

なかなか手に入らないので、正直ディープ・ブレンドでよい気もするのですが…ついつい手がのびてしまう…

困った子です、、、

今日も夜な夜な琥珀色、また!

ABOUT ME
satoimotaro
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コロナ禍で沼にはまる。蒸留所の歴史やボトルに込められた情熱に想いを馳せながら夜な夜な琥珀色を求めて旅を続けています。