竹鶴政孝の名前を冠する竹鶴の17年ものですと!!
サトイモの感想:まろやかで深い…深すぎるよ…
好き度:10/10
コスパ:3/10 参考価格¥40,000~60,000円前後
- 竹鶴NVが好きな方
- ニッカウィスキーが好きな方
- 大枚はたいてでも円やかニッカの極みを飲んでみたい方
香り:ニッカ特有の甘いバニラ、メープルシロップ、ココナッツ、熟した桃が奥に
味わい:むちゃくちゃスムーズ、なのに濃厚な味わい、甘く粘性を感じる、渋みを極力抑えたウッディ感、7:3のバランスでバニラメープルとフルーティさ、余韻はあっさり
うんまぁぁぁ!!
竹鶴について
(ウィスキーライジング ステファン・ヴァン・エイケン著より)
2000年 ニッカのピュアモルト製品の旗艦商品となる「竹鶴12年」発売。
12年もののブレンデッドウィスキーが5,000前後の相場だった時代に、2,450円で売り出し、密かにウィスキー好きたちに衝撃を与えた。
35年は50,000円、700本限定。一か月と少しで完売。
2001年には、17年(5,000円)と21年(10,000円)を販売
1983年の日本ウイスキーピーク時(年間消費量3.8億リットル)に比べ1/3以下に減少していた2001年において、一筋の光が見えたように感じる瞬間だったそう。
2007年 WWA(ワールド・ウィスキー・アワード)において竹鶴21年がベストブレンデッドモルトに選ばれて以来、竹鶴17年と共に、ほぼ毎年のように様々なコンペティションで最高賞、最優秀金賞などを受賞していく。
ニッカのシングルモルト、ブレンデッドモルトの歴史(軽め)
(ウィスキーライジング ステファン・ヴァン・エイケン著より)
ニッカの歴史はサントリーと双璧を成すジャパニーズウィスキーの歴史!!
1984年にサントリーがシングルモルト山崎を発売し、同年ニッカが北海道12年シングルモルトと銘打って(おそらく余市)シングルモルトの時代の幕があがりました。
ニッカは同じ年にモルト原酒のみをブレンドしたピュアモルトレッド(宮城峡主体)、ブラック(余市主体)、87年にはホワイト(アイラモルト使用)を発売。
1985年には樽出し原酒を極力形にしたフロム・ザ・バレル(みんな大好き)
1986年にはグレーン原酒を抑えめにした(モルト率50%以上!)ザ・ブレンド・オブ・ニッカ
1989年には北海道12年に代わり余市12年が、ピュアモルト北原酒が登場
1990年に、連続蒸留器と単式蒸留器、それぞれのモルト蒸留酒をブレンドしたオール・モルト
1991年、ピュアモルト北海道12年が発売されます。この銘柄はほぼ同じ名前なのに84年のシングルモルト北海道12年と違いピュアモルトになっています。
それからそれぞれのボトルは構成原酒の調整、名称の変更などを加えながら、ウィスキー冬の時代、真っ只中の2000年に、竹鶴が登場するわけです。
ジャパニーズウィスキ―の父と言われる鳥井信治郎と竹鶴政孝が、本物のウィスキーを造りたいと動き始めたのは1900年代初期。
1970年代まではスコッチでは到底許されない、というか存在しない、2級、1級ウィスキーが日本では主流でした。(とはいえ、スコットランドでも19世紀から20世紀の間に質の低いウィスキーを造りだすモルトウィスキーの混合率で、もめてますが、、、)
1979年の調べでは、ようやく特級ウィスキー(スコッチでの合格点となる)が2級、1級ウィキー合わせてを上回るようになり、本物志向に傾いていくようです。
まとめ
ひょんな縁から我が家へ舞い降りた竹鶴17年…
高騰しているジャパニーズウィスキーの熟成ものは、ほぼ店頭ではお見掛けできません。
実は竹鶴のノンビンテージものを飲んで時、ん?これだったら余市単体、宮城峡単体のほうが好きだな…
とあまり良い印象のない竹鶴…
恐る恐る飲んでみると、うまぁぁぁぁああ!!!!!
余市や宮城峡の良さがまさに相乗効果でまろやかに融合しているぅぅぅうう!!!
と感動したのでした。
こんなん飲んだら、他の長期熟成もののハードルあがってしまう…
悩ましい…
ではでは今日も夜な夜な琥珀色、また!