サトイモの一言:老舗の意地!
好き度:6/10
コスパ:7/10 参考価格 ¥4000前後
・格安スモーキースコッチの次を探している人
・イチローズモルトホワイトラベルが好きで他の同価格帯、個性的なジャパニーズ系ブレンデッドを探している人
度数:46%
色:白ワイン 極薄いゴールド
香り:カラメルの甘い香り、奥にスモーキィ、潮気
グラスの香り香:潮が強く残る
味わい:スモーキィさがまずガツンと、その後、潮感、カラメルの甘さが奥に潜む
ファーストコンタクト:開けたてはアルコール感、つんつん刺激が強く良い印象がなかったが、開けて数週間経つとアルコールの刺激は息をひそめ、個性が際立ってくる
面白い! 香りと味が反比例!
ごく薄い色味も樽の旨味より原酒の個性が光るゆえんですね。
963黒ラベルの特徴
いまさらですが読み方は、”きゅうろくさん”、そのままなんですね(笑)
まずは、裏ラベルより
“「963」シリーズは福島県郡山の風土が育てた郡山発の「喜び」「驚き」を秘めたウィスキー。
「963」黒ラベルは、力強いスモーキーフレーバー、そしてドライな口当たりと長い余韻が特徴です。加水すると甘みが感じられますが、常に力強く、個性のあるウイスキーです。
本品は冷却濾過を施しておりませんので、一般品に比べて沈殿物や濁りが出やすくなっておりますが、品質には問題ございません。また、自然にこだわり着色は一切行っておりません。“
- 冷却濾過をしていないとは?
ノンチルフィルタードと書かれたりする製法です。
一般的なウイスキーでは、見た目を重視して、びん詰め前に冷却ろ過をして濁りや沈殿物が生じるのを防ぐのですが、冷却ろ過をしないことで、香味成分がほとんど析出しません。これによって、原酒本来の味わいを実現できます。
- 着色をしていないとは?
ノンカラード、ナチュラルカラーとも言われます。
着色とは、価格帯が安いお酒にあるのですが、カラメル色素を加え、ウィスキーの代名詞である樽由来の琥珀色演出することです。
原酒本来の旨味を体現するため、見た目より品質を優先する通のやり方ですね。この黒ラベルはものすごく薄い色!熟成が短いようなので、樽からでる色は酒に色味をほとんど与えていません。
旧ボトルは、四角柱でフロムザバレルを意識しているのでしょうか。。なかなかオシャレだと思います。
963シリーズなど
- 963赤ラベル(¥2,800)
- 963黒ラベル(¥2,800)
- 963モルト&グレーン ファインブレンデッドウイスキー(¥4,000)
- 963ブレンデッドウイスキーミズナラウッドフィニッシュ(¥6,000)
- 963ブレンデッドモルトウイスキー8年700ml(¥8,000)
- 963 17年ブレンデッドモルトウイスキーミズナラウッドフィニッシュ(¥10,000)
- 963ファインブレンデッドウイスキー21年700ml(¥18,000)
値段的には大手ではない蒸留所の範疇ですね。
赤、黒とこの味わいで¥3000きっているので、試す価値はあるウィスキーです。
- 最近の動き
笹の川酒造擁する安積蒸留所よりシングルモルト、安積ファーストがリリースされました。
笹の川酒造とは?
超ざっくりと。。。
1946年にウィスキー製造を開始した東北唯一の地ウィスキーメーカー。
地ウィスキーのはしりだった。
1975年に「チェリーウィスキー」がヒットする。
詳しくはこちら→笹の川酒造
いまをときめく、秩父蒸留所とも深い関係があります。
肥土伊知郎氏は困っていた…
羽生蒸留所の貴重な原酒が廃棄されてしまう。
どこか預かってくれるところがないか奔走するも、ウィスキー冬の時代…
良い返事をくれるところはどこもなかったのですが…
こちら参照↓
笹の川酒造の山口社長の男気を感じます。
イチローズモルトの話も興味深いのでどうぞ。
今日も夜な夜な琥珀色、ではまた!