富士山麓 サトイモの評価:華やかバーボン!
好き度:7 /10
コスパ:5/10 参考価格¥4500円 (24/2月)
- バーボンが好きでさらに複層的な味わいを求める方
度数:50%
色:べっこう飴、濃いゴールド
香り:上品なバニラの甘み、フルーティな要素を含み、華やかさもあり。若干バーボン樽由来の溶剤、バーボン色が強く主張している。
味わい:50度ゆえの若干のアルコール刺激、バニラとフルーティな華やかさが鼻をぬける。甘さが目立つが微かなウッディ感の渋み苦み、飲みやすいが複雑で華やかな味わい。
きっと、バーボン好きにはたまらない味わいだね!
【陸】も飲んでみた!
富士山麓が高くて飲めない、というお嘆きの方
好き度:7/10
コスパ:10/10 参考価格¥1400円
香り:バーボンの特徴そのままに、バニラの甘み、溶剤、カラメル
味わい:濃く、リッチな味わい、50%ほどのアルコール感はなく、バニラとカラメルが鼻をぬける。
ハイボール最強、さわやかさと甘さとしっかりとした味わいの濃さを堪能できる!
富士御殿場蒸留所について
参照資料: :ジャパニーズウィスキー第二創世記 和智英樹/高橋矩彦・共著
1972年、日本のキリンビール社とアメリカのシーグラム社、そして英国のシーバスブラザーズが3社合弁で、キリンシーグラム社を立ち上げて、翌年創業されたのが富士御殿場蒸留所。
ちなみに1973年はサントリーが白州と知多を立ち上げた年でもあり、国産ウィスキーの未来への裾野が大きく開けた記念すべき年でもあった。
2002年には、三社合弁のキリンシーグラム社を解消し、キリンの100%出資会社、キリンビール傘下の、キリンディストラリー富士御殿場蒸留所と言う立ち位置に変更されている。
現在の同蒸留所は、同一施設内でモルト原酒とグレーン原酒の仕込み、蒸留と熟成が行われ、ボトリングまでされると言う、ウイスキーだけに限定しても、業界でもちょっと例を見ない施設となっている。
仕込み水は富士山の伏流水。
静岡県東部の平地と比べると冷涼な高原であり、スコットランドと大差がない。
ポットスチールの形状は、シーバスブラザーズ社傘下の名門蒸留所ストラスアイラの蒸留器と全く同様の組み合わせである
個性あふれるグレーンの蒸留。
連続式蒸留器はもちろんのこと、タブラーケトルと呼ばれる単式蒸留器、バッチ式蒸留器も装備されていて、それぞれ異なるタイプ、個性のグレーン3種類ライト、ミディアム、ヘビーな原酒を作り上げている。
グレーンの作り方としてはアメリカの蒸留所に似ている。テイストの異なったバーボンの作りわけには様々な蒸留器が必要である。、富士御殿場蒸留所はこの方式を踏襲したものと思われる。
熟成樽は主に容量180リットルの樽が使用される。使用されるバレルでは主にキリンがオーナーとなっているケンタッキーストレイトバーボンの名門」 「Four Roses」がバーボン熟成に使用した中古のバレルを輸入し、メンテナンスを施した後で使用する。
まとめ
発売当初、富士山麓シリーズは¥1400円前後の価格だったらしいのですが、今では¥5000円はする!
人気者はしかたない運命ですね。。
上記にも記しましたが、
御殿場蒸留所の樽はすべて「Four Roses」(バーボン)の古樽をリビルド品(修繕使用)だそう。
これで、キリンディストラリー製品に通じるバーボンよりの味わいに納得ですね!
筆者はバーボンがわりと苦手で避けてきたのですが、こういう逸品に出合うと、好みのバーボンなども探していきたくなります!
しかし、陸はコスパよすぎです!
安く、キリンウィスキーの個性を楽しめます。
これも原酒があれば高騰はしないでしょうが、常備しておいても間違いないでしょう。
今日も夜な夜な琥珀色、ではまた!