なんかボトルからして、只者ではない感がすごいね!
サトイモの感想:ヘザーハニー、パーフェクト!
好き度:10/10
コスパ:8/10 参考価格¥5000-6000円(22/6→24/2 そこまで価格変わらず)
- 定番のフルーティ系の次をお探しの方
- アイランズウィスキーに挑戦したい方
- ハニー、ピーティのどちらも欲しい方
香り:ハチミツ、フルーティ、ピートが若干、奥にさわやかなミント
味わい:第一印象は上品なハチミツ!すごいインパクト
スムーズ、ハチミツのような甘さとピーティさのバランスが絶妙、余韻はスパイシーでもある、フローラルで華やか
開栓後、時間が経って飲むと、甘さよりもスパイシーさ、ピートが全面に出てきて漢の酒になっていく不思議…
- 一口メモ
独特な “スモーク”さは、メインランド島の大地から採れる、ここにしかない貴重なピート(泥炭)からもたらされるもの。
これはパーフェクト!甘さ、ドライのバランスなど、なんかすべての要素が詰まってる!
ハイランドパーク蒸留所について
参照:世界のウィスキー図鑑 デイブ・ブルーム/著
:ウィスキー&シングルモルト完全ガイド PAMPERO/編者
:シングルモルト&ウィスキー大事典 肥土伊知郎/監修
- 主なブレンド先:フェイマスグラウス、カティサーク、ロングジョン
- 年間生産量:250万ℓ
1798年、教会の長老だったマグナス・ユンソンが設立。
スコットランド最北、世界最北の蒸留所。
オークニー諸島はあらゆる面でスコットランドの他の地域とは一線を画している。
緑濃い低地の群島はノルウェー文化のおよんだ辺境の地でありながら、スカンジナビアにも含まれず、スコットランドにありながら、暮らす人はスコットランド人ではない。
蒸留所は名前が示す通り、丘の頂上に建っている。
ポットスチルはストレート型で、初溜、再溜合計4基。
寒冷地ゆえ発酵には60時間もかける。
仕込み水はカーティマギーの泉で硬水。
必要量の20%の麦芽を自前のフロアモルティング設備で製麦しており、ピートとコークを交互に使い、ミディアムからヘビー気味のモルトを作っている。
このモルトと本土産のピートが効いていないモルトと混ぜて使っている。
ドライイーストを長時間発酵させ、蒸留もじっくり行われる。
結果、豊かなスモーク香と柑橘香が立ち上るニューメイクが生まれる。
ハイランドパークは最初から甘く、スモークと甘さ、オレンジの風味が踊り、豊かな果実味が全ての製品に感じられる。
ハイランドパークはエドリントングループの傘下にあり、樽マスターのジョージ・エスピエが樽を監督している。
2004年以来バーボン樽は使われなくなった。
同時にカラメルによる着色も加えられなくなった。
熟成には4年間使われたのちに空気乾燥され寝かされたヨーロピアンオークとアメリカンオークの樽が使われる。
ブランドアンバサダーのゲリー・トッシュはこう語る。
「12年から50年物にまでおよんで7つもの製品があると、一貫性を保つことが最も難しい課題になるんだ。ちなみに後熟はしないよ」
ハイランドパークが年間に350トンのピートを採掘しているホスピター・ムーアに足を踏み入れると土地のにおいを強く感じる。
ウィスキーにも感じられる松やハーブのような香りがするのだ。
ハイランドパークの独自性を真に理解するには、この湿原からイエスナビーの崖まで足を運んでみることだ。
そこに行けば、空から見たときの海と陸地の優雅なダンスのイメージなど吹き飛んでしまう。
波に打ち付けられた様々な色の地層の頂上は、1年のうち80日間は、時速160キロの風にさらされる。
トッシュはハイランドパークの特徴を結論付ける。
「潮風が吹きつけるので、オークニー諸島には木が1本もなく、生えるものといったらヘザーだけ。そのせいでピートは他とは異なり、そんために焼いた時の香りも異なってくる。それこそがハイランドパークを作るんだ」
トリビア
- 設立者のマグナスは密造時代、重税から逃れるべく、説教壇の下にウィスキーを隠してい
- マグナスは密造時代、重税から逃れるべく、説教壇の下にウィスキーを隠していた。
- 密造酒に白布をかけ、天然痘患者と偽り、税金を逃れた。
- ボトルに大きく刻まれているhの文字は、曲線を多用するバイキング美術をもとにデザインされている。
- 「オークニー」とはバイキングの言葉で「アザラシの島」。
まとめ
いかついボトルデザインに比べ、香り、味わいはものすごく繊細。
間違いなく自分史上ベスト5に食い込む一品です!
世界最北の蒸留所が厳しい環境で造られるウィスキー、というだけで、つまみになりますよね。
バランスなどもパーフェクトなので、これからの指標にもできる一本でした。
いや~面白い、美味い!いい出会いでした!
今日も夜な夜な琥珀色ではまた!