これまた大人しい地味な雰囲気…
サトイモの感想:優しくフローラル・ライトォ!
好き度:7/10
コスパ:7/10 参考価格¥4200円前後
- 初めてシングルモルトを飲んでみた方
- フローラル系優しいシングルモルトをお求めの方
- ライトだけどしっかり個性も感じたい方
香り:フローラル、フルーティ、少し柑橘、スウィート、蜂蜜、黄金糖飴
味わい:やわらかい味わい、すっきりライト、ミント、シトラス、甘さとスパイシーさが控えめに主張
ストレート一択かなぁ
地味だけど美味いんだよなぁ
ノックドゥ蒸留所について
参照:世界のウィスキー図鑑 デイブ・ブルーム:著
ここに変わり者がいる。
呼び名が決められず、どの地域に属するかもはっきりしない蒸留所だといったら混乱してしまうだろうか。
ノック村にあるノックドゥ蒸留所は1893年、そのころ大規模なブレンディング会社だったジョン・ヘイグ社によって創建された。
その後、新たな所有者になったインバーハウス社がシングルモルトブランドを販売する際、スペイサイドにあるノッカンドゥ蒸留所と紛らわしいと判断し、アンノックというブランドを使うようになった。
ノックドゥはスペイサイドとの境界近くにあるが、これまでみてきたように、この境界線は政治的判断でひかれたもので、地理的要素は何もないため、ノックドゥはハイランドに属する。
しかしさらに混乱を万区のは、この蒸留所で作られるスタイルだ。
インバーハウスのマスターブランダー、スチュアート・ハーベイは言う。
「大多数の人がいかにも、スペイサイドらしいと思うようなタイプだ。実際大抵のスペイサイド産ウィスキーよりもスペイサイドっぽいかもしれないんだ!」
リンゴの様に香りがよくライトなウィスキーに慣れた飲み手が、硫黄分の強いニューメイクを飲んだら驚くのではないだろうか。
その奥には強い柑橘系の要素が眠っていて、瓶詰されたときには最高の表情を見せるのだ。
「オールドプルトニー」よりも少しヘビーだ、とハーベイは説明する。
「スチル内ではあまり還流しないせいだが、ニューメイクに野菜っぽい香りが加わるのはワームタブの影響だ。
スコッチウイスキーの一大変化が起こったのは、ワームタブをやめて冷却器を使い始めたときだ。確かに効率的かもしれないが、硫黄分を取り去ると同時に、裏に潜む重みと複雑さも奪ってしまうんだ」
硫黄分はその奥底に眠る要素を示す指標である。
ヘビーでピート香の強いタイプも製造されているが、現状はブレンド用にのみ使われている。
かえってちょうどよかった。
なにしろもうすっかり混乱してしまったところだ…
まとめ
何度もいう、地味だけど美味い!
これを最初にシングルモルトとしてストレートで飲む初心者は、ウィスキーは優しい飲み物と記憶するのではなかろうか…
酒質のライトさが飲みやすいが、香りは自然を思わせる果実と植物。
しっかりと個性もあり、飲みやすい。
入門に最適ですね。
ライト系とアイラを交互に飲むのが今はまっているサトイモの飲み方です。
ではでは今日も夜な夜な琥珀色、また!