アードベッグのカスクストレングス!
サトイモの感想:衝撃の美味さ!!
好き度:10/10
試してみる価値度:10/10 参考価格¥9000円(24/6)
- アードベッグTENが好きで次を狙う方
- 濃厚な煙系を極めたい方
- 極めた煙にフルーツ系甘さを存分に味わいたい方
度数:54.2%
香り:磯、ピート、乾いた土、奥に甘さとナッツ
味わい:焦がしたビーフ、ピートスモーキーはもちろんだが、意外にもリンゴフルーティさとハチミツのスウィートさも共存、濃厚なのだがアードベッグにあるライトさがスムーズさにつながり飲みやすい
煙系では断トツにこれが1位になったよ!
アードベッグ蒸留所について
参照:世界のウィスキー図鑑 デイブ・ブルーム/著
:シングルモルト&ウィスキー大事典 肥土伊知郎/監修
- 主なブレンド先:バランタイン
- 年間生産量:130万ℓ
小さい岬を意味するアードベッグ。
口に含むと煤煙につつまれる。ほのかに柑橘類も感じられ、海藻、スミレの爆発的な風味、バナナ、春の森に生えるラムソンの花。
アードベッグのニューメイクはスモークと甘さ、煤煙と果実がみごとなバランスで綱渡りを演じている。
蒸留所を歩いていると、その香りはずっとついてまわる。
すでにレンガにしみこんでいるのだ。
ではあの甘さはいったい何だろうか。スチルハウスを見てみよう。
スピリットスチルのラインアームの真ん中あたりに1本のパイプがつながっていて、凝縮した液体をスチルに戻すようなしくみになっている。
この還流は複雑さを生むだけでなく、蒸気と銅の接触を促すことによって、スピリッツを軽くする。
その結果どうなるかというと、あの甘さが生まれるのだ。
創業は1815年で、代々マクドゥーガル家が経営してきたが、20世紀以降は何度か創業停止になり、浮沈が激しかった。
近年のアードベッグの歴史は、そのままウィスキー産業の浮き沈みを反映している。
これは長期的な事業であり、ウィスキーは、経験および楽観的な市場予測に基づいて貯蔵される。
1970年代後半はやみくもな楽観主義が支配していた。
売り上げが落ち込んでも在庫はあいかわらす貯蔵され続けた。
1982年には、余剰ウィスキーが多くの工場を閉鎖に追い込んだ。
アードベッグもその一つだ。
しかし、1990円代後半になるとモルトウィスキーが人気呼び、1997年、グレンモ―レンジ社がアードベッグ蒸留所と在庫のウィスキーを71百万ポンドで買い取った。
さらに数百万ポンドが工場の立ち上げと操業再開につぎ込まれた。
グレンモ―レンジ社の蒸留・製造を統括するビル・ラムズデン博士によると、「主な変化は、樽の品質が向上したこと」だという。
「私の目的は蒸留所のもともとのスタイルを再生すること。オールドアードベッグは品質が不安定で毎年異なっていました。一貫性が必要だったのです」
問題は、この一貫性の欠如ゆえにアードベッグがカルト的な人気を集めていることだ。
ウィスキーメーカーは年ごとの振れ幅があるのを嫌う。
しかし、熱烈なマニアはこうしたバラツキが大好きなようなのだ。
両者を納得させるため、さながら綱渡りのような工夫がなされてきた。
中核となる製品はラムズデンがすばらしき変わり者と呼ぶ、選び抜かれたスピリッツで補っている。
2014年に発売されたピート香のヘビーな「スーパーノヴァ」がその一例だ。
貯蔵ウィスキーの特徴に不足がある場合も、創造的なブレンディングが必要となりその結果、アードベッグは年数表記から解放された。
「『ウーガダール』は古いスタイルを伝え、
『コリーブレッカン』はフレンチオーク樽で熟成されたアードベッグが姿を見せる。
『アリーナムビースト』は古い17年ボトルへの私なりのオマージュです。」と博士は語る。
まとめ
TENは煙たいけど飲み口ライトな印象だったけど、こちらは飲みごたえ半端ない…
旨味とフルーティさなどが段違い…
久しぶりにびびりました!
こんなん飲んだら、そらアードベギャン(アードベッグファン)になるわ…
ではでは今日も夜な夜な琥珀色、また!