サトイモの評価:フルーティで甘ーい!
好き度:8/10
試してみる価値度:7/10 ¥4500円→¥6900円(22/5→24/2)
- ジャパニーズ、スペイサイド(フルーティ、華やか)を感じたい方
- 竹鶴政孝に興味がある方
香り:遠くからでもフルーティさを感じる、フレッシュなリンゴと熟したブドウがうまくまとまっている
味わい:若いがアルコールの刺激もそこまでなく、スウィート&メロー、甘さがしっかり感じられる
余韻短いが、みずみずしい桃の香りも奥に
- 総評
結構様々な方が、宮城峡微妙…と不評なイメージがありますが、私は、ものすごく日本のスペイサイド(大体余市がハイランド、宮城峡がローランドと対比されますが…)を感じました!フルーティな香り、フレッシュな果実感を存分に味わえます。
ニッカの2大シングルモルト、余市、宮城峡、やっぱりすごいね!
余市と宮城峡のブレンド実験
10mlづつブレンドしてみました。
香り:宮城峡のフレッシュな果実香が前面に出て、ややリンゴ感が強くなります。余市もリンゴ感が特徴ですね。
味わい:めちゃくちゃ美味い!筆者の個人的一位の余市がワンランク上になりました!華やかさフルーティさの宮城峡が前面にでてうっとりの後、味わいにピートもしっかり感じられる!
これは、テンション上がります!余韻にドライなピーティさが残りすっきりと終わる、パーフェクトです!
宮城峡蒸留所について
参照:ウィスキー完全バイブル 土屋守・監修土屋
:ジャパニーズウィスキー第二創世記 和智英樹/高橋矩彦・共著
宮城峡蒸留所建設は、余市蒸留所の成功後、異なる風土で生まれた、異なるタイプのウイスキーのブレンドによるモルトウイスキーの香味の飛躍的向上を実現するための計画だった。
竹鶴は違いにこだわり抜いたと言う。
土地選びでは、東北の内陸、山間部、空気がきれいで、適度な湿度、水質の良い川の近くが条件であったが、決定時の逸話として、その土地流れる新川の水で作ったブラックニッカの水割りを飲んで気に入り、即決したという。
その川の名前が新川、ニッカワ、とはのちに知るという。
余市と比べて大型のバルジ型、ボール型ポットスチルはヘッドの表面積が丸く大きいため、環流が起こって重い成分が上昇しにくい。
軽やかな香味成分だけを取り出せる。
またスチーム加熱式という間接加熱ですっきりとした酒質に仕上げる。
酵母は宮城峡独自のものを用いる。
麦芽はピートを焚かないか、ライトピートのもの。
全て、余市と違う工夫が施されている。
また、グレーンウィスキーづくりも宮城峡で行っている。
古いタイプの、カフェ式連続蒸留機を用いている。
カフェ式蒸留機とは、アイルランドの設計家イニアス・カフェが1830年ごろ発表したグレーンの高効率生産を実現する連続式蒸留機コッフィスティルのこと。
アイルランドの連続式蒸留のもとになった発明である。
その原型にごく近いもので、ニッカではこれをカフェ式連続蒸留機と呼ぶ。
この蒸留機でモルトも蒸留し、原酒のタイプ、個性の幅を大きく広げている。
スコットランドの蒸溜所に例えるなら、余市はハイランド、宮城峡はローランドの蒸留所。力強くピーティで潮っぽい余市に対して、華やかでフルーティースウィートな宮城峡。
竹鶴政孝の理想は、大きく結実したのである。
まとめ
宮城峡の建設理由が、よりよいブレンドを造るため、というのもブレンデッドウィスキーが主流で、ブレンド用のために蒸留所があるといった時代を感じさせます。
しかし、素人ブレンド、余市、宮城峡は素晴らしかったです!
これ、発明?っていうくらい良いです!お試しあれです!
竹鶴が8,9割が余市と、宮城峡、少しだけ某ベンネヴィスのブレンドと聞いて味の妄想をしています、笑。
竹鶴にまだ辿り着いてない筆者、、竹鶴、飲んでみたい!
竹鶴、いずれ出会うことになるでしょう…
今日も夜な夜な琥珀色、ではまた!