グレンリベットって書いてるけど、なぜ??
サトイモの感想:地味だが確かな実力…
好き度:6/10
コスパ:7/10 参考価格¥5000円(22/10→24/4 ほぼ変わらず)
- グレンモ―レンジなどの複雑フルーティが好きな方
- ライトで華やかでさっぱりフルーティを味わいたい方
香り:軽いシェリーの華やかさ、シナモン、スパイシー
味わい:柑橘のさっぱりとしたフルーティさ、ライトだがスパイシー、甘みとともに苦み、渋みもしっかり感じられる複雑系
ハイボールにすると、苦みや渋みは抑えられフルーティさと甘さが際立ち、飲みやすく爽やかな味わいに!
ハイボールが広がりをみせました!
トミントール蒸留所について
参照:世界のウィスキー図鑑 デイブ・ブルーム:著
- 主なブレンド先:スコティッシュリーダー
- 年間生産量:330万ℓ
1960年代に設立され、ライトなウィスキー作りの枠組みに含まれる蒸留所。
トミントール蒸留所は、エイボン川沿いにあり、1965年ウィスキーのブローカー会社W.&S.ストロング社とヘイグ&マクロード社によって設立され、現在はアンガス・ダンディ社の傘下にある。
なぜこの地に建てたのかといえば、おそらく水源のためだろう。
工場は3つの湧き水を使用している。
あるいは創業者たちは、この地に宿るウィスキー作りの古い歴史を利用したのかもしれない。
近くにある滝の奥の洞窟は、かつての密造の拠点だった。
トミントールの売り文句は「優しい一杯」だ。
確かにその通りだが、このフレーズはやや淡泊な酒質をほのめかしているようにも思われ、このウィスキーにとってはむしろ不名誉だろう。
モルティなウィスキーには違いないのだが、モルティな風味のカテゴリーには幅があり、やせぎすで極辛口なタイプから焦がしたような豊かなコクを感じるタイプまである。
トミントールはその中間に位置し、核となっている穀物風味は温かいマッシュタンと牛小屋の牛が発する甘い吐息を思わせる。
ニューメイクの強烈な個性はソフトなフルーツへと進化する。
これは穀物由来の爽やかさと対極の風味だ。
効力の強い樽で長期間熟成させると効果がたっぷり表れる。
熟成当初は眠っていた個性が、トロピカルフルーツのような豊潤な風味となって表れるのだ。
これはじっくり時間をかけた熟成の典型例である。
地元産のピートに由来するスモーキーな風味も生まれる。
組成物の影響で、本土のピートは薪の煙のようなスモーク香がするいっぽう、島部で取れたピートはヘザーや海、タールのような香りが感じられる。
まとめ
「グレンリベット地方で生産している」とボトルに書かれていました。
グレンリベットの人気にあやかって、名前にグレンリベットをつけるという蒸留所が多かったけど、リベットが裁判で勝って、他社は名乗れなくなったという歴史を本で見ました。
これは「ただただそこで生産している」なのでいーんですね!?
1800年代に創業した蒸留所がスコットランドでは多いイメージですが、この蒸留所は1960年代と意外と若い。
ボトルデザインも、何か古めかしい、おしゃれを気取らないところも逆に好感がもてます。
いろんな蒸留所があるんですねぇ。
では今日も夜な夜な琥珀色、また!