サトイモの一言:赤リンゴ、ピート!好き!
好き度:8/10
試してみる価値度:8/10 定価であれば参考価格¥4200円(24/2月 ネット価格8000円前後…)
香り:意外にもフルーティ、フレッシュなリンゴ、バニラ、スモーキィさはわずかに
味わい:あけたては若干のアルコール感、ピリつき、熟成感はないが、ピーティさと赤リンゴのフレッシュさが大主張、フルーティとピーティのバランスが良い
ハイボールは指標となるくらい完璧な味わい!フルーツ、スモークの良さが全開になる
個人的にジャパニーズで一番好き!(23/11月時点)
ニッカの双璧を成す宮城峡もレビューしています。
余市蒸留所について
ー参照:世界のウィスキー図鑑 デイブ・ブルーム・著
:ウィスキー完全バイブル 土屋守・監修
竹鶴政孝は北海道でウィスキーを造るビジョンを描いていた。
そこは彼にとって完璧なロケーションだったのだ。
ヘーゼルバーン蒸留所で研修をしていた時、彼は日本の水質について懸念し、手紙を書いている。
「スコットランドでさえ、良い水が不足することがあります。したがってポットスチル工場を、井戸を掘らねば水が出ない住吉(大阪)に建てるのは非合理的です」
「日本の地理を考慮するならば、優れた水質の水が常に大量に確保でき、大麦が取れるところが必要です。ガソリン、石炭、樽材も手に入り、列車とのつなぎもよく、運河がある場所です」
竹鶴にとってあらゆる点から北海道が適所だった。しかし、上司であり現実主義の鳥井信治郎は近くに消費地がないことを懸念し、山崎を選んだ。
寿屋(現サントリー)との契約が終了した1934年、竹鶴は大阪の後援者から出資を受け、妻のリタ(スコットランド人)を伴って、とうとう北海道へと向かった。
北海道余市は、冷涼で湿潤な気候と澄んだ仕込み水、そして潮風が吹く大自然。
竹鶴が修行したキャンベルタウンそのものなのだ。
そして、1940年に登場したウィスキーは果たして?
ビッグでスモーキー。
鳥井の言葉を借りれば「日本らしく」なかった。
現在、アンピーテッドからヘビーまで燻煙の程度を変え、様々な酵母株を使い、発酵時間やカットポイントを工夫している。
石炭直火蒸留が職人業を光らせている。
作業者は常に状況を見極め、必要に応じて火を弱めたり火力をあげたりして燃え盛る炎をコントロ―ルし続ける。最終的にできるのは濃密なスピリットだ。
まとめ
日本ウィスキーの父、竹鶴政孝がこだわりぬいて生まれた余市ウィスキー。
その歴史にふれるだけで、この一本は飲む価値がありますね。
しかも無茶苦茶美味しい!
このスタイルで安定的に供給してくれるだけでもありがたいジャパニーズです。
まっさん、ありがとう!
昨今、ジャパニーズウィスキーの値段が高騰していますが、ニッカ商品は比較的、その波をかわすことができていて、定価近くで買うことができます(23/11月時点)。
これからも常備、お世話になることでしょう。
今日も夜な夜な琥珀色、ではまた!