スコッチ

【トマーティン12年】【ク・ボカン(CU BOCAN)シグネチャー】のレビュー!

satoimotaro

なんだか地味なイメージのトマーティン、果たしてお味は….

トマーティン12年】 サトイモの一言:華やかフルーティシェリー!

好き度:7/10

コスパ:7/10 参考価格¥4000~5000円 

おススメする人

度数:43%

香り:シェリーの甘い香りがしっかり、モルト、芳醇なフルーツ、若干オレンジのような柑橘、バニラ香

味わい意外にモルティが先に来る、香りと同じ印象で華やかフルーティスムーズ余韻はシェリーが強く残る

  • 一口メモ

現在、トマーティン蒸留所オーナーは宝酒造(日本)

・バーボンとシェリー樽熟成

ブレンデッドスコッチ、エンシェントクランのキーモルト

satoimotaro

ザ・ハイランド!といった華やかフルーティですね

お次は、トマーティン蒸留所の別ブランド、ク・ボカンについて

ク・ボカン】 サトイモの一言:骨太!オシャレ!

好き度:8/10

コスパ:7/10 参考価格¥6500円前後

おススメする人
  • マーティン、アードモア足したような味わいを求める
  • 微かなピートとフルーティのバランスを求める方
  • ボトルを飾りたい方

度数:46%

香り麦の甘み、華やかさフルーティさが上品にマッチング、わずかにピーティ

味わいすっきりとしたシトラス感フルーティさ麦の甘さがはじめに感じられ、のちにピートがしっかり感じられる麦、フルーティ、ピーティとのバランスがよく、どっしりとした味わい

satoimotaro

開けたては若さゆえの刺激を感じましたが、時間が経つとどんどん旨みが強くなりどっしりしてくる、上品なのに骨太な銘品

  • ク・ボカンの熟成樽

バーボン樽、オロロソシェリー樽・北アメリカヴァージンオーク樽

一口メモ

なんとク・ボカンの「クリエーション・シリーズ」では、そのうちのバッチ2が、焼酎樽でフィニッシュさせたことで業界を驚かせました。

もちろん樽は、宝酒造が大量に保有する麦焼酎用の樽

連続式蒸留焼酎の原酒を詰めた樽だというから、昔でいう甲類焼酎の「純」の原酒用の樽なのかもしれません(土屋守氏考察)。

これはスコッチとしては世界初となる焼酎樽でフィニッシュさせたウイスキーで、日本での発売予定はないそうです。

トマーティン蒸留所について

ー参照:世界のウィスキー図鑑 デイブ・ブルーム:著

ハイランドの名門、トマーティン蒸留所
  • 年間生産量:500万ℓ
  • 主なブレンド先:エンシェントクラン、アンティクァリー、ザ・タリスマン、ビッグT

ゲール語で「ネズの木が茂る丘」。標高315ⅿに位置し、スコットランドで最も高い場所にある蒸留所の一つである。

スコッチ業界の変遷を物理的な形で体現した蒸留所

つまり、ウィスキー業界の浮き沈みがポットスチルの増減にダイレクトに反映された歴史を持ちます。

1897年には、2基で始めたスチルは、1956年に倍増1958年に6基になり、1961年に10基1974年には14基へと増えていきました。

さらに、1980年代初頭には業界全体で蒸留所の閉鎖があいついだというのに、1986年には23基へと増やしました。

そのころ、トマーティン蒸留所は日本の宝酒造の傘下となり、ブレンデッド用のベースモルトとして重宝されることになります。

現在は6組(12基)のスチルで稼働中。

2010年代に入り、「ブレンディング用のモルトから良質のシングルモルトへと戦略を変えてから目に見えて質が向上した」と、販売を担当するステファン・ブレムナー氏は語ります。

改善したポイントの一つとして、樽に関する方針を厳格化したことで、ファーストフィル(ダイレクトに樽の個性が反映さる)のバーボン樽とシェリー樽を多用するようになったようです。

番外編 【エンシェント・クラン】 サトイモの感想可もなく不可もなく…

好き度:4/10

コスパ:7/10 参考価格¥1000前後

トマーティンをキーモルトにするブレンデッドウイスキー

色味:薄いゴールド  格安ブレンデッドでカラメル色素をそこまで使っていないという意味では好印象

香り少しのアルコール感、バタースコッチ、キャラメル

味わい若干の辛味あり、慣れるとスムーズ、カラメル、麦由来の甘さも感じられる

  • 感想

トマーティンのフルーティさなどがほぼ感じられない

ハイボールにすると、それなりに美味しくいただける…

ジャパニーズでいえば、ニッカの同価格ブレンデッドのような存在?

感想

同じ蒸留所なのに、デザイン、味と全く異なるキャラクター

地味なイメージトマーティン12年は、意外にも飲みごたえのある複雑フルーティ系でした。

そしてクボカンはハイランドの華やかなフルーティさと、ピートをかけあわせた見事なウィスキー

まだ知名度はそこまでないですが、コアアイテムになりえる味わいです。

しかしボトル、デザイナーが違うんでしょうか?

古めかしいトマーティン先鋭的なクボカン同じメーカーのボトルとは思えない。。。

satoimotaro

サトイモはクボカン、気に入りました!

こういう目立たないボトルで好きな銘柄の出会いがあるから沼なんですよね(笑)

クボカン焼酎樽熟成気になる。。。

今日も夜な夜な琥珀色、ではまた!

ABOUT ME
satoimotaro
satoimotaro
コロナ禍で沼にはまる。蒸留所の歴史やボトルに込められた情熱に想いを馳せながら夜な夜な琥珀色を求めて旅を続けています。